学習 連載 中学受験のツボ[理科編]

【小5理科/物の運動】 電車が急ブレーキ、なかの人はどうなる!? 慣性の法則を理解しよう|中学受験のツボ[理科編]

専門家・プロ
2022年9月04日 山崎翔平

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。 理科編伊丹龍義先生山崎翔平先生が担当します。
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国語算数社会

理科講師兼学習アドバイザーの山崎です。

普段、子供たちを指導していると、「日常生活の中でもっと勉強していて欲しいなぁ」と思うことがたくさんあります。

今回扱う、急ブレーキの話もそうです。

急ブレーキがかかるとどうなる?

電車やバス、車に乗っているとき、急ブレーキがかかると、自分にどのような力がかかっているでしょうか。少し思い出してみてください。

このとき、進行方向に体が押し出されていませんか。

もしお子さんが思い出せない場合は、次に電車、バス、車に乗る際にぜひ意識して乗ってください。このような話は日常、家庭でもできますね。

慣性の法則

物体に外から力がはたらいていないとき、物体の速さや向きは変化しません。

つまり、静止している物体は、静止したままです。

また、動いている物体は、同じ速さで運動(等速直線運動)をします。このことを「慣性の法則」といいます。

物体は、現状維持がとても好きだということです。

物体の気持ちになって考えてみましょうか。

たとえば、新学年になって、学校のクラス替えがあるとします。

前のクラスに慣れているぶん、不安になりますよね。

きっと、「前のクラスのままだと安心だなぁ」なんて思うと思います。

このように物体も人間と似ていて、現状維持を好んでいると考えましょう。

では、慣性の法則を身近な現象をまじえて解説していきます。

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山崎翔平

山崎翔平

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SRP教育研究所 学習アドバイザー。(株)amici 学習アドバイザー。元アオイゼミ講師。首都圏および九州の学習塾などで理科の指導をする傍ら、学習アドバイザーとして、学習方法や学習習慣づけの指導も行っている。 高校受験、中高一貫校、大学受験、医学部受験も担当とし、小学校範囲にとどまらない、小中高一貫指導を得意とする。 「なぜ」を大切にし、身のまわりの現象を「ひもとき」体系的に指導し、楽しくなきゃ勉強ではない、続けることが大事だというのがモットー。