学習 連載 中学受験のツボ[社会編]

【小6社会/地理】工業地帯の名前の由来 ふたつの地名を合わせよう|中学受験のツボ[社会編]

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2022年9月26日 池田良輔

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。 社会編 吉崎正明先生池田良輔先生茂山起龍先生が担当します。
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国語算数理科

前回の記事「工場の分布図を攻略する」では、地理攻略のポイントのひとつとして、工場の分布図を考えました。

今回は、工業地帯の名前の由来に注目します。ポイントは「ふたつの地名を合わせる」です。

覚えるのに困っているお子さんにはきっと助けになるはずです。ぜひ活用してください。

「工業地帯」と「工業地域」

まずは「工業地帯」と「工業地域」の違いからです。

このふたつ、どちらも似た言葉ですよね。

なんで違うのかには、さまざまな説があるんですが、中学受験の社会科では、

・戦前から工業が発展しているのが工業地帯
・戦後に発展したものが工業地域

とされることが多いようです。

工業地帯は、まだ工場で多くの人手を必要としていた戦前に発展しました。

そのため多くの労働者が集まって、人口増加につながった、という側面があります。

このあとに紹介する三大工業地帯は、そのまま首都圏・関西圏・中京圏の三大都市圏の位置と一致します。

ちなみに、この工業地帯の定義に合わないのが、北九州工業地域です。

かつては四大工業地帯として「北九州工業地帯」と呼ばれていましたが、近年は工業生産額の低下などから「工業地域」と呼ばれることがほとんどです。

三大工業地帯の名前の由来

さて三大工業地帯の話をします。

三大工業地帯は生産額順に、中京工業地帯・阪神工業地帯・京浜工業地帯です。

それぞれの名前の由来を知ると、地図上での場所もおのずとわかりますよ。

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池田良輔

池田良輔

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SRP教育研究所 文系主任。既存の学習塾への疑問からSRP教育研究所の立ち上げに参画、文系代表を務める。教育哲学・教育社会学・教育史学等の複合領域が専門基盤。ある思想家の「消費者マインドの助長や蔓延が教育を危機に向かわせている」という主張に共感し、「学びの活性化」を授業の最重要目的として、チャレンジを続ける。長野県の喬木村出身で、「関東地区喬木村ふるさと会」幹事でもあり、東京の自治体や私学のお子さんの、自然体験を通じた豊かな学びの機会創出を画策中。