学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小4算数/つるかめ算】面積図も表も両方使いこなそう|中学受験のツボ[算数編]

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2022年9月29日 杉本啓太

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。 算数編 杉本啓太先生有賀隆夫先生が担当します。
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国語理科社会

こんにちは、杉本です。

今回のテーマは「つるかめ算の解法」です。

複数のやり方を身につけよう

つるかめ算を最初に習うとき、多くの子は面積図を使った解法から習うのではないでしょうか。たしかに、この解法は非常にわかりやすくて、使いやすいです。

ただ、面積図はその使いやすさの反面、問題をパターン化しやすく、子供によっては理屈は考えずに、数字の当てはめで答えを出してしまっていることがあります。

また、5・6年生になると、面積図だと理解しにくい応用問題が出てきます。

そのため、私は面積図と合わせて、表による解法も身につけておくよう指導しています。

ここでは面積図のほかに、表を使った解法をお伝えします。そして表が効果を発揮する実例もお伝えします。少し余裕があって、お子さんが「5年生以降のために、複数のやり方を身につけておきたい」という場合は、ぜひチャレンジしてみてください。

面積図を使ったつるかめ算の解き方

まずは、面積図を使った解法を確認しておきましょう。次の例題を見てください。

例題1:
クモとかぶとむしが合わせて12匹います。足の数は合わせて86本です。クモは何匹いるでしょう?

面積図で解く場合、次のような図で解いていく子が多いと思います。

解き方と答えは、以下の通りです。

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杉本啓太

杉本啓太

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株式会社ORA-Trio代表。家庭教師。灘高校から東京大学理科二類進学、同大学農学部卒業。大学時代は社会教育団体にて子どもの教育支援に携わりつつ、家庭教師・塾講師としても活動。卒業後は外資・日系コンサルティングファームに勤務しながら、土日は家庭教師としての活動を継続。その後プロ家庭教師として独立。学科指導だけでなく、学習の計画策定・環境作り・親御様の関わり方・生徒の性格起因の課題など、抽象的な問題の整理と解決を得意とする。2023年2月、模試結果分析を中心とした家庭学習コンサルティングを手掛ける株式会社ORA-Trioを設立。