学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小6算数/過去問】過去問演習で注意すること|中学受験のツボ[算数編]

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2022年9月30日 有賀隆夫

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。 算数編 杉本啓太先生有賀隆夫先生が担当します。
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国語理科社会

髭之教育会代表の有賀隆夫です。

6年生は、いよいよ本格的に過去問演習に取りかかる時期。今まで学習してきたことを入試で出し切るための大切な演習ですね。今回は、過去問演習で注意すべき点をお伝えします。

点取りゲームにしてはいけない

過去問演習を始めると、とかく点数だけに目がいきがちです。

ですが、漠然と演習を繰り返し「合格最低点をこえた」「合格者平均に10点足りない」などと一喜一憂するのはあまり効果的ではありません。

見据えるべきは、実際の入試当日です。

特に、過去問演習を始めたばかりの時期は、点数が取れないことが多いのです。

もちろん、まだ学力が足りないこともあります。

しかしそれだけが理由ではありません。

過去問演習を利用して問題点を修正していきましょう。

点数が出ない理由と解決策をお話しします。

問いの文章に慣れていない

大手進学塾の模試では、問いかけ方にそれぞれの特徴があります。

子供たちは通っている塾の問いに何年間も答えてきました。

最初のうちは、それぞれの志望校の問いは違う問題に見えています。

「この学校でこの聞かれ方は○○算」というふうに識別するというやり方もあります。

それもひとつの方法ですが、覚えることが多くなり、子供の負担が大きいかもしれません。

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有賀隆夫

有賀隆夫

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髭之教育会代表。東京の大手進学塾で17年間指導。その後校舎責任者を経て独立しプロ家庭教師として15年間、小学生国語・算数、中学生国語・数学、高校生現代文を教える。現在は家庭教師センター髭之教育会代表として、難関校から塾に通わない中学受験まで幅広く個人指導をしている。「せっかくだから考えよう」と「絶対にあきらめない」が指導理念。学習指導の枠を越えて子どものメンタルサポート、学習スケジュール、志望校選定まで子どもと保護者とともに中学受験の総合プロデュースをおこなっている。