学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小6算数/規則性】起こっている現象と規則性の理由を考えよう|中学受験のツボ[算数編]

専門家・プロ
2022年10月03日 杉本啓太

0
保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。 算数編 杉本啓太先生有賀隆夫先生が担当します。
- 算数以外の3教科はこちら -

国語理科社会

こんにちは、杉本です。

今回のテーマは「規則性」です。なかでも、平面図形に関係する問題を取り上げます。

規則性の問題を解くには

平面図形の問題に取り組むとき、聞かれている値を書いていって規則性を見つける子は多いでしょう。

【一般的な考え方・解き方】

  1. 実際に値を出す
  2. 数字を比較する
  3. 規則性を推測する

このような手順ですね。

もちろん、こうした取り組み方自体は問題ありませんし、解ける問題はそれで解いてしまっても良いでしょう。ただし余裕のある子や、より難しい問題にも対応できるようになりたい子におすすめしたいことがあります。

それは「なぜそのような規則になるのか?」という理由を考えてみることです。

ただ数が並んでいて、その規則性を推測するといった一部の数列の問題を除けば、大部分の規則性の問題には、おこなった操作や数字にあらわれる規則性に「理由」があります。

理由を考えることで、数字とにらめっこするだけでは発見しづらい規則性を、理屈から発見しやすくなります。

【チャレンジさせたい考え方・解き方】

  1. 「実際に何が起こったか」(現象=規則性の理由)を考える
  2. 規則性を見つける
  3. 値を求める

今回は「規則性の理由を考える」とはどういうことか解説したあとに、理由を考えないと規則性を見つけるのが難しい問題を紹介、解説していきます

規則性の問題は得意だけど、今よりもさらにレベルアップしたい子や、理由を考えず、決まったやり方に数字をただ当てはめるというクセのある子のトレーニングにも良いでしょう。ぜひチャレンジしてみてください!

規則性の裏に隠された「理由」を意識しよう

規則性の理由を考える」とはどういうことでしょうか?

次の例題を見てください。

続きは会員の方のみご覧いただけます

0
杉本啓太

杉本啓太

  • 専門家・プロ
  • この記事の著者

株式会社ORA-Trio代表。家庭教師。灘高校から東京大学理科二類進学、同大学農学部卒業。大学時代は社会教育団体にて子どもの教育支援に携わりつつ、家庭教師・塾講師としても活動。卒業後は外資・日系コンサルティングファームに勤務しながら、土日は家庭教師としての活動を継続。その後プロ家庭教師として独立。学科指導だけでなく、学習の計画策定・環境作り・親御様の関わり方・生徒の性格起因の課題など、抽象的な問題の整理と解決を得意とする。2023年2月、模試結果分析を中心とした家庭学習コンサルティングを手掛ける株式会社ORA-Trioを設立。