学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小4算数/差集め算(過不足算)】差ってなに? 何回繰り返したかを考えよう|中学受験のツボ[算数編]

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2022年10月07日 有賀隆夫

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。 算数編 杉本啓太先生有賀隆夫先生が担当します。
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国語理科社会

髭之教育会代表の有賀隆夫です。

4年生の学習も、この時期になるとなかなか難しくなってきます。今回は「差集め算(過不足算)」についてお話ししますが、これは5年生から本格的に学ぶ特殊算の土台となります。解法暗記に走らず、理解を深めていきましょう。

少し配るとあまって、たくさん配るとたりなくなる

まずは子供に聞いてほしい質問があります。

「みかんを20個もらったとき、4人の子供に3個ずつ配ったらどうなる?」

「8個あまる!」
「じゃあ6個ずつ配ることにしたら?」
「4個たりなくなる!」

この質問はわりとすんなり答えられることが多いですが、いかがでしたか?

数字を出せなくても、「少し配るとあまって、多く配るとたりなくなる」という感覚を持たせられればバッチリです。

差集め算でまず知るべきは、1人あたりに配る量(個数)が違うと、あまる量(個数)に違いが出るということ。この感覚が、第一歩です。

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では、実際の問題を使って考えさせてみましょう。

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有賀隆夫

有賀隆夫

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髭之教育会代表。東京の大手進学塾で17年間指導。その後校舎責任者を経て独立しプロ家庭教師として15年間、小学生国語・算数、中学生国語・数学、高校生現代文を教える。現在は家庭教師センター髭之教育会代表として、難関校から塾に通わない中学受験まで幅広く個人指導をしている。「せっかくだから考えよう」と「絶対にあきらめない」が指導理念。学習指導の枠を越えて子どものメンタルサポート、学習スケジュール、志望校選定まで子どもと保護者とともに中学受験の総合プロデュースをおこなっている。