学習 連載 中学受験のツボ[社会編]

【小6社会/文化史】文化の担い手を意識しよう(鎌倉時代~江戸時代)|中学受験のツボ[社会編]

専門家・プロ
2022年11月10日 池田良輔

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。 社会編 吉崎正明先生池田良輔先生茂山起龍先生が担当します。
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国語算数理科

鎌倉時代以降の文化史を覚えるコツは、文化の中心(担い手)を意識することです。それぞれの時代の代表的な文化を押さえつつ、文化史をおさらいしていきましょう。

平安時代~鎌倉時代

平安時代までの文化は、皇族貴族お坊さんなどがずっと担ってきました。いろいろな考えや文献に触れるには文字の読み書きが必要で、それができるのはごく一部の人々に限られていたからです。

そこに変化が起きたのが、鎌倉時代です。

源頼朝は、朝廷からの影響を制限して武士による政権を確立するため、文化の担い手が多く住んでいた京都から遠く離れた「鎌倉」(現在の神奈川県)に幕府を開きました。そのため貴族たちの文化とは異なる、武士を中心とした力強い文化が生まれたのです。

それぞれの文化の違いについては、次のようなポイントを見比べてみるとわかりやすいでしょう。

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池田良輔

池田良輔

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SRP教育研究所 文系主任。既存の学習塾への疑問からSRP教育研究所の立ち上げに参画、文系代表を務める。教育哲学・教育社会学・教育史学等の複合領域が専門基盤。ある思想家の「消費者マインドの助長や蔓延が教育を危機に向かわせている」という主張に共感し、「学びの活性化」を授業の最重要目的として、チャレンジを続ける。長野県の喬木村出身で、「関東地区喬木村ふるさと会」幹事でもあり、東京の自治体や私学のお子さんの、自然体験を通じた豊かな学びの機会創出を画策中。