学習 連載 中学受験のツボ[社会編]

【小5社会/江戸時代2】鎖国中の江戸幕府 ―― 徳川綱吉と三大改革|中学受験のツボ[社会編]

専門家・プロ
2022年11月08日 吉崎 正明

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。 社会編 吉崎正明先生池田良輔先生茂山起龍先生が担当します。
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国語算数理科

こんにちは、吉崎です。

今回のテーマは、鎖国中の江戸時代前回の記事では、江戸時代は次の3つに分けて考えることをおすすめしました。

  1. 鎖国前
  2. 鎖国中
  3. 開国後

鎖国中の江戸時代については、「徳川綱吉の政治」と「三大改革」に分けて理解していきましょう。

5代将軍 徳川綱吉の政治

まずは、徳川綱吉について。戦いによる「武断政治」ではなく、法律や政策などを充実させた「文治政治」を進めた人物です。

彼の政策で有名なのは、何といっても「生類憐みの令」。

極端な動物愛護例により、人々を苦しめました。この生類憐みの令により、綱吉は“最悪の将軍”と称されることもあります。

●漢字に注意!
「徳川綱吉」「生類憐みの令」ともに、漢字を間違えてしまう子は少なくありません。お子さんのノートを見て、正しく書かれているか確認してみることをおすすめします。

徳川綱吉の死後、儒学者の新井白石が登場します。“新井”さんと“白石”さんのコンビではなく、「アライハクセキ」というひとりの人物ですよ。

彼がおこなった政治を「正徳の治」といいます。綱吉の死後、貨幣の質を戻したり、生類憐みの令を廃止したりと大活躍でした。

新井白石は、綱吉がおこなったことを“消去”したので、次のイラストのようにイメージしておきましょう。

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吉崎 正明

吉崎 正明

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現役塾講師。都内中学受験塾で社会・国語を担当。12年間在籍した大手進学塾では中学受験難関選抜ゼミ担当を歴任、社内数千名が出場する「授業力コンテスト全国大会」で優勝経験あり。その後家庭教師を経験し、2019年より現在に至る。指導方針は「正しい学習姿勢で、楽しく成績を伸ばす」。また、社会では「センス不要。イメージを作って考える」授業を実践しており、中学受験ナビでも「イメージで覚える中学受験歴史」を執筆。茨城県行方市出身。