学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小4算数/学習習慣】本格的な受験算数を前に身につけておきたい「3つの習慣」|中学受験のツボ[算数編]

専門家・プロ
2023年2月06日 有賀隆夫

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。 算数編 杉本啓太先生有賀隆夫先生が担当します。
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国語理科社会

髭之教育会代表の、有賀です。

2月から新年度が始まると、いよいよ本格的な受験算数の勉強がはじまり、塾では授業時間や宿題も多くなります。そこで今回は、受験算数に向けた第一歩として、4年生のうちに身につけておきたい「3つの習慣」をお伝えします。

  1. 家庭学習の習慣
  2. “仕組み”を考える習慣
  3. 問題文をきちんと読む習慣

1、家庭学習の習慣

ひとつめは、家庭学習の習慣です。

新年度から中学受験指導塾に通いはじめた子や保護者の方は、この先、宿題や、こなすべきことの多さに面食らってしまうかもしれません。ですが大切なのは、やるべきことを毎日、後回しにせずにこなしていくこと。はじめのうちは、お子さんと一緒に机にならんで宿題などをしてみるのも良いでしょう。

学習のペースを子供だけでつくるのは大変です。ですから「宿題の時間だよ」などと声をかけて、日々の学習習慣をご家庭でつくってみてください。兄妹がいるようであれば、特定の時間帯を「みんなで勉強をする時間」と定着させてしまうのもおすすめです。

時間の使い方を管理する

授業の終了時間が遅かったり、宿題が多かったりすると就寝時間が遅くなりがちです。ただし子供にとって、睡眠はとても大切なもの。健康には「正しい生活リズム」が欠かせないため、「宿題が終わらないから睡眠時間を削る」といったことがないように、時間の使い方を保護者の方が管理してあげましょう。これが、保護者ができるいちばんのサポートです。

ちなみに早起きして勉強するのが得意な子も意外と多いので、お子さんに合った時間の使い方も見つけておきたいですね。勉強しやすい時間帯を4年生のうちに見つけておくと、限られた時間であっても有効に使えるようになりますよ。

2、“仕組み”を考える習慣

ふたつめは、“仕組み”を考える習慣です。

算数の問題を解くとき、その解き方を単純な暗記として覚えてしまう子は多いですが、算数で大切なのは

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有賀隆夫

有賀隆夫

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髭之教育会代表。東京の大手進学塾で17年間指導。その後校舎責任者を経て独立しプロ家庭教師として15年間、小学生国語・算数、中学生国語・数学、高校生現代文を教える。現在は家庭教師センター髭之教育会代表として、難関校から塾に通わない中学受験まで幅広く個人指導をしている。「せっかくだから考えよう」と「絶対にあきらめない」が指導理念。学習指導の枠を越えて子どものメンタルサポート、学習スケジュール、志望校選定まで子どもと保護者とともに中学受験の総合プロデュースをおこなっている。