学習 連載 中学受験のツボ[理科編]

【小5理科/勉強法】得意なことを伸ばそう|中学受験のツボ[理科編]

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2023年2月15日 伊丹龍義

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。 理科編伊丹龍義先生山崎翔平先生が担当します。
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国語算数社会

こんにちは、伊丹です。

4年生のときは「理科」と「日常」とのつながりをしっかりと身につけ、好きな範囲や、得意な範囲をメインに理科に触れてきたと思います。“日常とのつながり”が強調されているテキストも多く、読みやすかったことでしょう。

ところが5年生になると内容が複雑になり、自分たちの生活との結びつきが見えづらい内容も増えてきます。計算が必要な内容が増えてくることも特徴です。

こうした事情もあり、5年生になってから理科が苦手に感じる子は少なくありません

5年生の理科で大切なこと

内容が難しくなる5年生の理科でなにより大切なことは、4年生のときの得意範囲を維持することです。

理科は「物理/化学/生物/地学」と4分野に分かれますが、このすべての分野が得意な子はほとんどいません。逆に、4分野すべてが苦手な子もほぼいないにもかかわらず、5年生になると「理科がすべて苦手」というイメージをもってしまう子が多いのです。

そこで5年生のうちは、まずは「理科のなかで〇〇は得意」という意識をもち続けてほしいと思います。

無理して苦手を克服する必要はない

理科はテストや入試で難問が少ない傾向にありますが、全部の範囲を得意とする子は少ないです。ですから、平均点はあまり高くなりません。

そのため理科の点数を伸ばしていくには、得意範囲を伸ばすのではなく、苦手な範囲を減らしていくほうが効率が良い、という考えも一理あるでしょう。

ただし、目標を「受験合格」に置いている場合には、

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伊丹龍義

伊丹龍義

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SRP教育研究所 所長。自身の塾で中学・高校受験、中高一貫校サポートを担当。教育格差解消と学習の効率化のため廉価に、そして自分のペースで見られ、電子辞書代わりにも使える映像授業に積極的に参加。学びエイド鉄人講師・家庭教師のトライ「TryIT中学理科」、同トライのオンライン集団ライブ授業(小学算数・中学数学・中学理科)担当。「観てわかる中1理科」(小学館)映像担当、その他、学習塾・参考書の映像授業担当多数。個人として「たこやきまるめがね」名義でYouTubeで中学受験算数・理科の映像授業準備中。プログラミング・ゲーム・パズルを教育現場に広める活動中。クイズ番組等の問題作成・監修多数。