学習 連載 中学受験のツボ[理科編]

【小5理科/化学】モノがあたたまる原理|中学受験のツボ[理科編]

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2023年2月18日 山崎翔平

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。 理科編伊丹龍義先生山崎翔平先生が担当します。
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こんにちは、理科講師兼学習アドバイザーの山崎です。

今回は「モノがあたたまる原理」についてまとめていきます。

モノが「あたたまる」とは?

モノに熱を与えると、その部分を中心に同心円状に熱が伝わります(円が広がるように伝わる)。このとき、熱はモノのなかを温度の高いほうから低いほうへと移動します。このことを「熱伝導」といいます。熱の伝わりやすさは「熱伝導率」と呼ばれます。

 

マンホールは金属でできていますが、夏になるとメチャクチャ熱くなりますよね。裸足で乗るとやけどしてしまうでしょう。しかし運動場で裸足で遊んでも、マンホールの上ほどは熱さを感じないはずです。

夏のマンホールが熱くなるのは、太陽の熱が伝わりやすいことが要因です。金属は熱伝導率が大きいので熱くなりやすいのです。

 

たとえばカップのアイスクリームを食べるとき、はじめはアイスが固まっていて食べにくいですが、このとき木のスプーンより、アルミニウム製のスプーンを使うとアイスが溶けやすいです。アルミニウムは熱伝導率が高く、手の熱が伝わりやすいからですね。

ちなみに鉄とアルミニウムでは、アルミニウムのほうが熱伝導率が高いです。同じ金属でも熱伝導率は異なる、ということも押さえておきましょう。

金属が冷たく感じる理由

鉄棒に触れた瞬間、冷たく感じますよね。これは

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山崎翔平

山崎翔平

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SRP教育研究所 学習アドバイザー。(株)amici 学習アドバイザー。元アオイゼミ講師。首都圏および九州の学習塾などで理科の指導をする傍ら、学習アドバイザーとして、学習方法や学習習慣づけの指導も行っている。 高校受験、中高一貫校、大学受験、医学部受験も担当とし、小学校範囲にとどまらない、小中高一貫指導を得意とする。 「なぜ」を大切にし、身のまわりの現象を「ひもとき」体系的に指導し、楽しくなきゃ勉強ではない、続けることが大事だというのがモットー。