学習 連載 中学受験のツボ[社会編]

【小5社会 /歴史】幕府の「1・3・8代目の法則」|中学受験のツボ[社会編]

専門家・プロ
2023年2月16日 池田良輔

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。 社会編 吉崎正明先生池田良輔先生茂山起龍先生が担当します。
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国語算数理科

5年生の歴史分野で、受験生の多くが“ある壁”にぶつかります。

その壁とは、同じ苗字の、名前が似ている人物がいっぱい出てきて覚えられない! ということ。特に武士が権力をにぎる「幕府」の時代になると、この壁が大きく立ち塞がります。

1・3・8代目の法則

そもそも「幕府」という“武士政権システム”では、代々、同じ一族が最高権力者を引き継ぐことが一般的です。そのため、名前を覚えられないのも無理はありません。

名前を覚えることをさらに難しくしているのが、通字の存在。室町幕府の足利将軍家なら「義」、江戸幕府の徳川将軍家なら「家」などがそれにあたります。これにより、名前の似た人物がどうしても多くなってしまうのです。

 

そこでおすすめなのが、鎌倉、室町、江戸の、それぞれの幕府の1代目・3代目・8代目の人物名や、その功績などを先に覚えてしまうこと(ここでは「1・3・8代目の法則」と呼ぶことにします)。1・3・8代目は中学入試でも特に問われやすいため、まずはそれぞれの人物の知識やイメージを固めましょう。

そのうえで

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池田良輔

池田良輔

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SRP教育研究所 文系主任。既存の学習塾への疑問からSRP教育研究所の立ち上げに参画、文系代表を務める。教育哲学・教育社会学・教育史学等の複合領域が専門基盤。ある思想家の「消費者マインドの助長や蔓延が教育を危機に向かわせている」という主張に共感し、「学びの活性化」を授業の最重要目的として、チャレンジを続ける。長野県の喬木村出身で、「関東地区喬木村ふるさと会」幹事でもあり、東京の自治体や私学のお子さんの、自然体験を通じた豊かな学びの機会創出を画策中。