学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小5算数/目安の値】答えはこれくらいかな? と大まかに予想してみよう|中学受験のツボ[算数編]

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2023年2月24日 杉本啓太

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。 算数編 杉本啓太先生有賀隆夫先生が担当します。
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国語理科社会

こんにちは、杉本です。

今回のテーマは、目安の値の活用について。

中学受験の算数では、「このように答えを出す」という解法を一つひとつ身につけていき、正確に答えを出していく解き方が一般的です。しかしなかには「答えはこれくらいじゃないかな」と大まかに予想し、それから詳細に調べていくという、一見すると“雑な解き方”が有効な場合があります。

こうした問題は、はじめは答えまでの道筋が見えなくても、図や数字を書きながら試行錯誤できる子は答えにたどりつけることが多い一方で、多くの解法を身につけており、それを正確に使いこなすことだけに慣れている子は苦労してしまうことも。どう解けば良いのかわからず、手が止まってしまうからですね。

そこで今回は「答えの目安をつけることが有効な問題」について、ふたつの例題をもとにお話しします。

例題1(ちょうどの値にならない分数)

まずは、分数の問題を解いてみましょう。

 

すべての分数を小数に直して確認していくのは、ちょっと大変そうですね。そこで、まずは

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杉本啓太

杉本啓太

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株式会社ORA-Trio代表。家庭教師。灘高校から東京大学理科二類進学、同大学農学部卒業。大学時代は社会教育団体にて子どもの教育支援に携わりつつ、家庭教師・塾講師としても活動。卒業後は外資・日系コンサルティングファームに勤務しながら、土日は家庭教師としての活動を継続。その後プロ家庭教師として独立。学科指導だけでなく、学習の計画策定・環境作り・親御様の関わり方・生徒の性格起因の課題など、抽象的な問題の整理と解決を得意とする。2023年2月、模試結果分析を中心とした家庭学習コンサルティングを手掛ける株式会社ORA-Trioを設立。