学習 連載 中学受験のツボ[社会編]

【小5社会/伝統工芸品】繊維製品の名前を覚えるコツ|中学受験のツボ[社会編]

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2023年3月09日 池田良輔

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。 社会編 吉崎正明先生池田良輔先生茂山起龍先生が担当します。
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国語算数理科

地理の工業分野には、伝統工芸品の名前がたくさん出てきます。これらの名前をしっかり覚えるのは難しく、「社会は暗記ばかりでつまらない」といった印象を抱いてしまう要因になってしまうことも…。

そこで今回は、伝統工芸品を覚えるコツを紹介します。

生産地の地名+製品の種類

伝統工芸品の名前は「生産地の地名+製品の種類」というかたちになっているものがほとんど。そして、その地名には「旧国名」が使われていることが多いです。

そのため伝統工芸品を覚えるときは、テキストなどに掲載のある「旧国名の地図」を見ながら、白地図に伝統工芸品などを書き込んでいく勉強法がおすすめ。地形の名称や、歴史分野を学ぶうえでも役立つでしょう。

製品の種類については、たとえば陶磁器であれば粘土を“焼く”ので「〇〇焼」、漆器であれば“漆(うるし)”を塗るので「〇〇漆器」「〇〇塗」といった名前が多くなります。

繊維製品は分類ごとに覚えよう

「生産地の地名+製品の種類」というポイントをもとに伝統工芸品を覚えるコツを紹介しましたが、繊維製品の伝統工芸品にはいろいろな種類があるため、次のように分類したほうが覚えやすいかもしれません。

  • 織り方
  • 染色法
  • 原料

このような分類をもとに、画像や動画なども使いつつ、繊維製品の伝統工芸品の美しさ、職人の手技のすごさを親子で一緒に確認してみると良いでしょう。手元に製品があれば、それに実際に触れてみるのもお子さんにとって良い経験になるはずです。

「織り方」による分け方

まずは、織り方をもとに分類していきます。

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池田良輔

池田良輔

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SRP教育研究所 文系主任。既存の学習塾への疑問からSRP教育研究所の立ち上げに参画、文系代表を務める。教育哲学・教育社会学・教育史学等の複合領域が専門基盤。ある思想家の「消費者マインドの助長や蔓延が教育を危機に向かわせている」という主張に共感し、「学びの活性化」を授業の最重要目的として、チャレンジを続ける。長野県の喬木村出身で、「関東地区喬木村ふるさと会」幹事でもあり、東京の自治体や私学のお子さんの、自然体験を通じた豊かな学びの機会創出を画策中。