学習 連載 中学受験のツボ[理科編]

【小6理科/浮力と圧力】浮力の求め方を確認しよう|中学受験のツボ[理科編]

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2023年5月03日 山崎翔平

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。 理科編伊丹龍義先生山崎翔平先生が担当します。
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国語算数社会

こんにちは、理科講師兼学習アドバイザーの山崎です。

今回のテーマは「浮力」。物理分野ですね。

生物分野は「覚えるだけだから得意!」「好きだから得意!」と意気揚々とテストに臨む子をよく見かけます。一方、物理分野は「計算があるから苦手……」と話す子が非常に多いです。

 

そこで今回は「浮力の問題」を解くときに、どのような手順で考えていけば良いかお伝えします

塾の宿題で困っている子や、家で勉強している子に教えてあげたい。でも、どうすればいいかわからない……。

こうした親御さんからの話もよく耳にするので、この記事でお伝えする内容を参考にしつつ、お子さんの理解に役立ててもらえるとうれしいです。

浮力ってなに?

浮力とは、水などに物体を入れたときに“押し上げようとする力”のこと。

物体が下向きに落ちようとする力(重力)とは反対に、浮力は上向きにはたらきます。

 

では「浮力の大きさ」を求めるときに、どのように考えていくと解きやすくなるのか、例題をもとに見ていきましょう。

例題1

ある物体をばねばかりで測ると300gであった。この物体を水のなかに入れ、ばねばかりで再び重さを測ったところ200gであった。このときの浮力の大きさはどれくらいか。

手順1

水に浮かべるまえの物体の重さを確認し、矢印と重さを書いておく。このときの重さは重力なので、下向きの矢印(↓)を書く。

手順2

水に浮かべたあとのばねばかりが引く力について、矢印と重さを書いておく。このときの力はばねばかりが引っ張る力なので、上向きの矢印(↑)を書く。

手順3

手順1の力の大きさと、手順2の力の大きさの差から浮力を計算する

 

答え:100g

アルキメデスの原理

浮力を求めるときは、先ほど紹介した「力のつり合い」をもとに計算する方法以外に、体積をもとに求める方法もあります。

それが「アルキメデスの原理」を利用した求め方です。

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山崎翔平

山崎翔平

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SRP教育研究所 学習アドバイザー。(株)amici 学習アドバイザー。元アオイゼミ講師。首都圏および九州の学習塾などで理科の指導をする傍ら、学習アドバイザーとして、学習方法や学習習慣づけの指導も行っている。 高校受験、中高一貫校、大学受験、医学部受験も担当とし、小学校範囲にとどまらない、小中高一貫指導を得意とする。 「なぜ」を大切にし、身のまわりの現象を「ひもとき」体系的に指導し、楽しくなきゃ勉強ではない、続けることが大事だというのがモットー。