学習 連載 中学受験のツボ[社会編]

【小6社会/国際連合】国連に行くころだ? 国際連合の基本を押さえよう|中学受験のツボ[社会編]

専門家・プロ
2023年5月26日 吉崎 正明

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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国語算数理科

こんにちは、吉崎です。

5月下旬の時期的に、塾の授業では「国際社会」が扱われているかと思います。社会が苦手な子は、大変な思いをしているかもしれません。

そこで今回は「国際連合」について覚えておきたい“基本中の基本”をピックアップしつつ、わかりやすく解説します。

国際連合については以下の記事でもまとめているので、あわせて確認してみてください。

【小6社会/国際連合】アフロ注意? 工夫で覚える国際連合

国際連合の本部・加盟国数

国際連合は戦後に発足し、本部はニューヨークに置かれています。

加盟国数は、2023年5月時点で193ヶ国です(発足時は51ヶ国)。

これらの知識はしっかりと覚えておきたいですね。お子さんとも確認してみてください。

国際連合の本部……ニューヨーク
加盟国数……193ヶ国(2023年5月時点)

ちなみに193ヶ国目として加盟したのは「南スーダン」です。

南スーダンはアフリカにある国ですが、アフリカは、ほかの地域と比べると加盟国数がもっとも多くなっています。

日本の国際連合加盟

日本は、戦後すぐに国際連合に加盟したでしょうか?

 

答えは「NO」ですね。

 

戦後まもなく、日本はアメリカを中心とした連合国軍に占領され、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)が日本政府を通して“間接政治”をおこなっていました。

「サンフランシスコ平和条約」によって日本が独立を果たしたあと、国際連合への加盟を申請しましたが、ソ連が反対したため認められません。

 

国際連合加盟を果たしたのは、1956年に「日ソ共同宣言」が結ばれてからのこと。

「領土問題の課題はあるものの、いったんは仲良くしよう」と約束したことでソ連との関係が回復し、国際連合への加盟が実現したのです。

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吉崎 正明

吉崎 正明

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現役塾講師。都内中学受験塾で社会・国語を担当。12年間在籍した大手進学塾では中学受験難関選抜ゼミ担当を歴任、社内数千名が出場する「授業力コンテスト全国大会」で優勝経験あり。その後家庭教師を経験し、2019年より現在に至る。指導方針は「正しい学習姿勢で、楽しく成績を伸ばす」。また、社会では「センス不要。イメージを作って考える」授業を実践しており、中学受験ナビでも「イメージで覚える中学受験歴史」を執筆。茨城県行方市出身。