学習 連載 中学受験のツボ[理科編]

【小6理科/てこの原理】逆比を使って問題を解いてみよう|中学受験のツボ[理科編]

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2023年6月07日 山崎翔平

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。 理科編伊丹龍義先生山崎翔平先生が担当します。
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国語算数社会

こんにちは、理科講師兼学習アドバイザーの山崎です。

今回のテーマは、てこの原理

物理分野の単元ということもあり、授業をしていると多くの子から「計算があるから苦手」という声を耳にします。

そこで今回は、てこの原理の問題を解くときに、どのような手順で考えていけば良いかをお伝えすると共に、「逆比」を使った解き方も紹介します。

塾の宿題で困っている子供に教えてあげたいけど、どうすればいいかわからない……と悩んでいる親御さんはぜひ参考にしてみてください。

てこの問題を解く3ステップ

てこの原理を使って問題を解く手順は、次のとおりです。

■ステップ1
ひとつのてこにはたらく「すべての力」を矢印で図示する

■ステップ2
力のつり合いの式を立てる

■ステップ3
てこのつり合いの式を立てる

 

考え方のポイントはふたつです。

ポイント1:支点を決める
→ 大きさがわからない力がふたつあるときは、どちらかを「支点」とする

ポイント2:つり合いの式を立てる
→ 支点を中心に、時計回りのモーメントと、反時計回りのモーメントのつり合いの式を立てる

 

これらを踏まえ、次の図をもとに解き方を整理していきます。

 

ステップ[1]ひとつのてこに働く「すべての力」を矢印で図示する

まずは、ひとつのてこに働く「すべての力」を図示しましょう

おもりや、ばねばかりなど、何かしらの力が作用しているときは「力のはたらく向き」を矢印で書き込みます

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山崎翔平

山崎翔平

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SRP教育研究所 学習アドバイザー。(株)amici 学習アドバイザー。元アオイゼミ講師。首都圏および九州の学習塾などで理科の指導をする傍ら、学習アドバイザーとして、学習方法や学習習慣づけの指導も行っている。 高校受験、中高一貫校、大学受験、医学部受験も担当とし、小学校範囲にとどまらない、小中高一貫指導を得意とする。 「なぜ」を大切にし、身のまわりの現象を「ひもとき」体系的に指導し、楽しくなきゃ勉強ではない、続けることが大事だというのがモットー。