学習 連載 中学受験のツボ[理科編]

【小6理科/てこの原理】いくつかの力が組み合わさった「複雑な問題」の解き方|中学受験のツボ[理科編]

専門家・プロ
2023年6月15日 山崎翔平

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。
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国語算数社会

こんにちは、理科講師兼学習アドバイザーの山崎です。

今回のテーマは、てこの原理。いくつかの力が混ざった「複雑な問題」をふたつ紹介しつつ、どのように解いていけば良いかお伝えします。

「てこ」と「ばね」が混ざった問題

ばねが出てくる問題を考えるときは、「フックの法則」を理解しておくことが大切です。

フックの法則とは、「ばねの弾性力は、のびに比例する」という法則のこと。【小6理科/運動と力】ばねが出てくる「力のつり合い」の勉強法でも紹介しているので確認してみてください。

 

では、次の問題を考えてみましょう。

例題1

ばねにいろいろな重さのおもりをつるし、おもりの重さとばねの全長を調べると下の表のようになった(ひもをつるす棒の重さは考えないものとする)。

 

このばねを下の図のように「てこ」とつないだところ、つり合った。

このとき、ばねの長さはいくつになるか。

 

まず、支点を「O」と考えます。すると、支点から力が作用するところまでの距離の比と、力の大きさの比は逆になりますね

逆比については「【小6理科/てこの原理】逆比を使って問題を解いてみよう」で解説しています。

 

支点からの距離の比

OA:OB
=60cm:100cm
=3:5

 

これを逆にしたものが、力の大きさの比です。

力の大きさの比

Aに作用する力:Bに作用する力
=5:3
=□g:30g

 

これにより、Aに作用する力は「50g」とわかります。

 

次に「フックの法則」をもとに、ばねののびについて考えてみましょう。

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山崎翔平

山崎翔平

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SRP教育研究所 学習アドバイザー。(株)amici 学習アドバイザー。元アオイゼミ講師。首都圏および九州の学習塾などで理科の指導をする傍ら、学習アドバイザーとして、学習方法や学習習慣づけの指導も行っている。 高校受験、中高一貫校、大学受験、医学部受験も担当とし、小学校範囲にとどまらない、小中高一貫指導を得意とする。 「なぜ」を大切にし、身のまわりの現象を「ひもとき」体系的に指導し、楽しくなきゃ勉強ではない、続けることが大事だというのがモットー。