学習 連載 中学受験のツボ[理科編]

【小5理科/モノの運動】イメージと異なる現象に注意しよう|中学受験のツボ[理科編]

専門家・プロ
2023年7月05日 山崎翔平

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。
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国語算数社会

こんにちは、理科講師兼学習アドバイザーの山崎です。

今回のテーマは、モノの運動

「目に見えるもの」を考えていく分野なので、一見すると理解しやすそうに思えます。ところがイメージと異なる現象が起こることが多い分野のため、感覚とのズレが起きないように注意が必要です。

物理分野が苦手な子にもわかりやすく解説しますので、ぜひしっかり読んで、お子さんの感覚がズレていないかチェックしてみてください。

ジェットコースターの運動

下の図をもとに、ジェットコースターの運動について考えていきましょう。

 

モノは、高いところから低いところに転がるとどんどん加速して速くなっていきますが、これには「重力」と呼ばれる力が関係しています。

 

点Aから球を転がしたとすると、点Bと点Cでは点Cのほうが速度は速くなっています。つまり「低いところのほうが速い」ということです。

点Cと点Dは高さが同じなので、速さも同じです。向きが変わらずに真っすぐ進んでいますが、このような運動を「等速直線運動」といいます。

点Eは点Dよりも高いところにあるので、速さは遅くなります

ふり子の運動

天井につるした糸におもりをつけたものを「ふり子」といいます。

ジェットコースターの運動と同じく、ふり子の運動も低いところのほうが速くなります

 

おもりを点Aまで引き上げて離すと、点Bを通過し、点Cに到達します。

このとき、点Bの速さが最も速くなります

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山崎翔平

山崎翔平

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SRP教育研究所 学習アドバイザー。(株)amici 学習アドバイザー。元アオイゼミ講師。首都圏および九州の学習塾などで理科の指導をする傍ら、学習アドバイザーとして、学習方法や学習習慣づけの指導も行っている。 高校受験、中高一貫校、大学受験、医学部受験も担当とし、小学校範囲にとどまらない、小中高一貫指導を得意とする。 「なぜ」を大切にし、身のまわりの現象を「ひもとき」体系的に指導し、楽しくなきゃ勉強ではない、続けることが大事だというのがモットー。