学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小6算数/和と差の問題】人数の範囲を求める問題を線分図で解く|中学受験のツボ[算数編]

専門家・プロ
2023年8月02日 杉本啓太

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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国語理科社会

こんにちは。
株式会社ORA-Trio杉本です。

今回のテーマは「人数の範囲を求める問題」です。

特定の条件に当てはまる人として考えられる、最も多い人数・少ない人数を考える問題ですね。

 

このような問題は、ベン図を描いて取り組む子が多いかもしれません。

ただ、条件が複雑になってくると、ベン図だけだと状況を整理するのが難しい場合があります。

 

このようなとき、線分図を使った解法がおすすめです。

ベン図よりも視覚的に条件を表すことができるのです。そのため、お子さんによっては、線分図のほうが取り組みやすいという場合も多いですね。

今回は、例題を解きながら、「人数の範囲を出す問題」を解くときの線分図の描き方を解説します。

互いに独立な条件を含む問題の線分図の描き方

まずは、基本的な図の描き方を紹介します。

次の例題を見てください。

例題1
40人のクラスで、「海が好きか、好きでない」「山が好きか、好きでない」のアンケートを取りました。その結果、海が好きな人は25人、山が好きな人は22人でした。海も山も好きな人は最も多くて何人、最も少なくて何人でしょう。

 

このような問題では、それぞれのアンケートの結果しか書いていません。「海を好きな人の◯割が山も好き」などの条件が書かれていないのです。

そのため、「海も山も好きな人」がちょうど何人か求めることはできません

 

このような問題では、線分図を描いて考えてみるのがおすすめです。

 

例題1であれば、完成図は以下のようになります。

 

 

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杉本啓太

杉本啓太

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株式会社ORA-Trio代表。家庭教師。灘高校から東京大学理科二類進学、同大学農学部卒業。大学時代は社会教育団体にて子どもの教育支援に携わりつつ、家庭教師・塾講師としても活動。卒業後は外資・日系コンサルティングファームに勤務しながら、土日は家庭教師としての活動を継続。その後プロ家庭教師として独立。学科指導だけでなく、学習の計画策定・環境作り・親御様の関わり方・生徒の性格起因の課題など、抽象的な問題の整理と解決を得意とする。2023年2月、模試結果分析を中心とした家庭学習コンサルティングを手掛ける株式会社ORA-Trioを設立。