学習 連載 中学受験のツボ[社会編]

【小4社会/学習のポイント】前期の復習はまだ間に合う! 夏休み中盤以降の学習法|中学受験のツボ[社会編]

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2023年8月04日 井上佳之

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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国語算数理科

こんにちは、井上です。

お子さんの夏期講習が始まったかと思えば、あっという間にもうお盆休みが迫っています。

夏休みには苦手な社会を克服しよう」と思っていたのに、なかなか手がつかない……ということはありませんか。

3年生の2月から半年間に及んだ学習内容を復習するのは、なかなか大変ですよね。

そこで今回は、いまからでも間に合う「前期の復習のしかた」をお伝えします!

4年生の夏期講習

夏期講習に通っている4年生は、午前中か午後の2時間ほどの授業で帰宅するかと思います。

学校があるときよりも、自由になる時間が多いのではないでしょうか。

 

多くの塾では、夏期講習の期間中は「前期単元の復習カリキュラム」を組んでいるかと思うので、塾のカリキュラム通りに授業を受けて宿題に取り組み、確認テストで高得点を取りにいけば前期の復習は完了! となるはずです。

しかしそれは、普段から社会の学習がうまくいっている子の話。

「社会がちょっと苦手だな」と思っているのであれば、なかなか理想通りにはいかず、「苦手意識を拭い去れないまま時間が過ぎていく」というのが現実ではないかと思います。

 

先ほどお伝えしたように、塾のカリキュラムは4年生の時間を短めに設定しています

さらに社会は2日に一度(理科と交互)という塾も少なくなく、前期の内容を夏期講習期間中に網羅したいので、通常の2倍以上、つまり2週間分の学習内容を1コマに盛り込んでいるところも多いでしょう。

苦手な内容が、2日に一度、2倍のボリュームで降りかかってきたら、お子さんの心が折れても不思議ではありません。

お盆休みまでに準備すること

夏休み期間中に社会の復習がうまくいっていない場合は、お盆休みまでのこの期間を使って、まずは社会にどれくらい使える時間があるかを確認しましょう

4年生であれば、家族旅行や帰省の計画を立てているご家庭も多いのではないでしょうか。

2~3日の予定なら、いっそのことその期間はテキストなどを持参せず、遊びに振り切っても良いかもしれません。多くの“まなび”を得られるばかりか、より良好な親子関係を築くチャンスだからです。

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井上佳之

井上佳之

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学習塾伸学会講師。中学受験講師歴は30年に及ぶ。教室や地域の責任者として受験指導、保護者説明会・面談対応、カリキュラム・教材の作成等に携わる。東京・神奈川・埼玉・千葉の御三家をはじめとする、ほぼ全ての難関校に生徒・保護者を送り出した経験をもつエキスパート講師。社会科は、これから大人になる生徒の生きる力にもなりうる科目であり、家族の会話を豊かにし、他科目の学習意欲にも火をつける魔法の力を秘めていると考えている。