学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小6算数/過去問】過去問演習にはじめて取り組むときのポイント|中学受験のツボ[算数編]

専門家・プロ
2023年8月23日 有賀隆夫

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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国語理科社会

髭之教育会代表の有賀です。

夏期講習も終盤に差し掛かり、受験勉強もいよいよ後半に入ってきます。

残り5ヶ月余りの時間を有効に使って、志望校合格を目指していきましょう。

 

志望校合格に向けて、過去問演習は必須の学習です。

今回は過去問演習をおこなうときに見落としがちなポイントと、効果的な学習法について説明します。

はじめの時期の過去問演習は、点数は気にしない

通っている塾や指導者によって、過去問を始める時期は異なります。早いところでは、8月から過去問演習が始まりますね。

算数が得意で完成度が高い子供の場合、合格者平均くらいの点数が出るかもしれません。

しかし、「まだ」まったく手が出ない子供のほうが多いことを覚えておくと良いでしょう。

 

点数が取れない原因は次の3つです。

  1. まだ、苦手単元の学習が終わっていない
  2. まだ、入試問題の時間配分が身についていない
  3. まだ、ケアレスミスや問題の読みまちがいが多い

 

苦手単元はできるだけ早く解決したい問題点ですが、夏以降も時間はあります。一つひとつ克服に向けて学習を進めていきましょう。

2、3はこれから習得する学力です。ですから、いま現在、得点があまり出ないからといって動揺しないようにすることが大切です。

早い時期に過去問演習をする意味

8〜9月の時期では、まだ入試問題をスラスラ解くことは難しい。

では、なぜ早い時期から過去問演習をやるのでしょうか?

 

最大の目的は「志望校合格に必要な力がどのようなものかをイメージする」ことです。

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有賀隆夫

有賀隆夫

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髭之教育会代表。東京の大手進学塾で17年間指導。その後校舎責任者を経て独立しプロ家庭教師として15年間、小学生国語・算数、中学生国語・数学、高校生現代文を教える。現在は家庭教師センター髭之教育会代表として、難関校から塾に通わない中学受験まで幅広く個人指導をしている。「せっかくだから考えよう」と「絶対にあきらめない」が指導理念。学習指導の枠を越えて子どものメンタルサポート、学習スケジュール、志望校選定まで子どもと保護者とともに中学受験の総合プロデュースをおこなっている。