学習 連載 中学受験のツボ[理科編]

【小6理科/化学】原子や分子って、結局なに?|中学受験のツボ[理科編]

専門家・プロ
2023年8月24日 倉石圭悟

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。
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国語算数社会

こんにちは、倉石です。

厳密には中学受験の範囲ではないものの、ところどころでその存在がほのめかされる、原子分子

しかし具体的な説明はされないことが多く、モヤモヤする子もいるのではないでしょうか。

 

今回は、その原子や分子について、中学受験の講師の視点から説明していきたいと思います。

前半は、全受験生に知っておいてほしい内容について説明します。

後半は、理科が得意だったり、もっと詳しく知りたかったりする受験生向けの話を紹介しますね。

ここまではわかっておきたい!

最初に、中学受験をするにあたり「ここまではイメージできてほしい!」という内容を説明します。

ややこしくなってしまうので、原子や分子という言葉はあえて使わずに説明しますね。

 

まず理解してほしいことは、

すべての物体は、小さな粒が集まってできている

ということです。

 

水や氷も、鉄や銅といった金属も、植物や動物の体だってそうです。

もっと言うと、空気でさえも、小さな粒が集まってできています。

 

目には見えないほど小さな粒なので、想像はしにくいのですが、ここまでは理解しておきたいところです。

このイメージは、水の状態変化や、温度による体積の変化を説明するときに必要になってきます。

 

それでは、この「小さい粒」のイメージとともに、固体・液体・気体の状態をそれぞれ説明していきましょう。

固体

固体というのは、先ほど説明した「小さな粒」がびっしりと規則正しく並んでいる状態です。

人の集団にたとえると、きちんと整列をして、隣の人と腕組みをしている状態。腕組みをしているため、人(小さな粒)は動くことができません。

これが、固体の形が変化しにくく、体積も変化しづらい理由です。

液体

液体になると、「小さな粒」は少し動けるようになります

先ほどの例で言うと、人と人との距離はほとんど変わりませんが、腕組みが解けます。そのため、せまいスペースではあるものの、人(小さな粒)は自由に動くことができます。

このような理由で、液体は形も変化し、体積も固体より変化しやすいのです。

気体

気体は、「小さな粒」が自由に飛び回っている状態です。

人の例でいうと、広いグラウンド内を走り回っているイメージですね。

「小さな粒」同士の距離も離れているので、固体・液体と比べて体積も大きく、変化しやすくなっています。

 

このように「小さな粒」をイメージできれば、状態変化や、膨張・収縮の話を理解しやすくなります。

物体は小さな粒が集まってできている

ぜひ、これをイメージしてください。

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倉石圭悟

倉石圭悟

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Webメディア「ホンネで中学受験」スタッフ、個別指導塾Growy講師。大手集団塾、大手個別指導塾、家庭教師などで小学生から高校生までの指導を経験。「生徒一人一人の幸せのために」をモットーに、算数・理科を中心に指導をしている。何度スベっても動じない鋼の心臓の持ち主。趣味は野球、作詞作曲、料理