【小6理科/化学】原子や分子って、結局なに?|中学受験のツボ[理科編]
こんにちは、倉石です。
厳密には中学受験の範囲ではないものの、ところどころでその存在がほのめかされる、原子や分子。
しかし具体的な説明はされないことが多く、モヤモヤする子もいるのではないでしょうか。
今回は、その原子や分子について、中学受験の講師の視点から説明していきたいと思います。
前半は、全受験生に知っておいてほしい内容について説明します。
後半は、理科が得意だったり、もっと詳しく知りたかったりする受験生向けの話を紹介しますね。
ここまではわかっておきたい!
最初に、中学受験をするにあたり「ここまではイメージできてほしい!」という内容を説明します。
ややこしくなってしまうので、原子や分子という言葉はあえて使わずに説明しますね。
まず理解してほしいことは、
「すべての物体は、小さな粒が集まってできている」
ということです。
水や氷も、鉄や銅といった金属も、植物や動物の体だってそうです。
もっと言うと、空気でさえも、小さな粒が集まってできています。
目には見えないほど小さな粒なので、想像はしにくいのですが、ここまでは理解しておきたいところです。
このイメージは、水の状態変化や、温度による体積の変化を説明するときに必要になってきます。
それでは、この「小さい粒」のイメージとともに、固体・液体・気体の状態をそれぞれ説明していきましょう。
固体
固体というのは、先ほど説明した「小さな粒」がびっしりと規則正しく並んでいる状態です。
人の集団にたとえると、きちんと整列をして、隣の人と腕組みをしている状態。腕組みをしているため、人(小さな粒)は動くことができません。
これが、固体の形が変化しにくく、体積も変化しづらい理由です。
液体
液体になると、「小さな粒」は少し動けるようになります。
先ほどの例で言うと、人と人との距離はほとんど変わりませんが、腕組みが解けます。そのため、せまいスペースではあるものの、人(小さな粒)は自由に動くことができます。
このような理由で、液体は形も変化し、体積も固体より変化しやすいのです。
気体
気体は、「小さな粒」が自由に飛び回っている状態です。
人の例でいうと、広いグラウンド内を走り回っているイメージですね。
「小さな粒」同士の距離も離れているので、固体・液体と比べて体積も大きく、変化しやすくなっています。
このように「小さな粒」をイメージできれば、状態変化や、膨張・収縮の話を理解しやすくなります。
「物体は小さな粒が集まってできている」
ぜひ、これをイメージしてください。
とじる
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