学習 連載 中学受験のツボ[理科編]

【小5理科/天体】星の明るさの「等級」や「等星」ってなに?|中学受験のツボ[理科編]

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2023年8月29日 倉石圭悟

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。
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国語算数社会

こんにちは、倉石です。

季節の星座や、星の動きの勉強に気を取られて、つい忘れがちな「星の明るさ」。

1等星の星は覚えていても、明るさの計算問題はできない。

そんな受験生も少なくありません。

そこで今回は、星の明るさについて説明します。

等級と等星

ややこしいことに、星の明るさを表す言葉として「等級」と「等星」という2種類の言葉が出てきます。

正直、これらの区別ができていなくても、中学受験をするうえではほとんど問題ありません。

でも一応、説明しておきますね。

 

まず共通点としては、数字が小さいほど明るくなるということです。

また、等星と等級はだいたい同じ値になっています。

 

では、等級と等星の違いはなんなのでしょうか?

 

等級というのは、簡単にいうと、星一つひとつの明るさのことです。

一方で、等星は、明るさが同じくらいの星のグループのことです。

 

たとえば「ベガ」と「デネブ」は同じ1等星ですが、ベガの等級は0.03、デネブは1.25です。

同じ1等星というグループですが、それぞれの明るさを表す等級は違う値になっていますね。

 

中学受験では、個々の星の明るさである等級よりも、グループである等星を使うことが多いです。

等星の計算

ここからは、等星ごとの明るさの違いについて説明していきます。

 

まず覚えてほしいことは、

5つ数字が下がると、明るさが100倍になる

ということです。

つまり1等星は、6等星の100倍明るいということです。

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倉石圭悟

倉石圭悟

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Webメディア「ホンネで中学受験」スタッフ、個別指導塾Growy講師。大手集団塾、大手個別指導塾、家庭教師などで小学生から高校生までの指導を経験。「生徒一人一人の幸せのために」をモットーに、算数・理科を中心に指導をしている。何度スベっても動じない鋼の心臓の持ち主。趣味は野球、作詞作曲、料理