学習 連載 中学受験のツボ[国語編]

【小6国語/韻文】韻文の表現技法を学ぼう|中学受験のツボ[国語編]

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2023年8月26日 松尾吉久

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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算数理科社会

こんにちは、松尾です。

今回は、中学入試に向けて勉強をがんばっている6年生の子が、国語の点数をあと10点アップさせるうえで押さえておきたい「韻文の表現技法」をお伝えします。

詩・短歌・俳句が苦手な子は多い

詩・短歌・俳句が苦手な子は少なくありません。

苦手な理由を生徒に確認すると、

「書いてある言葉の数が少なくて、特別な意味もあるからわかりにくい」
「表現技法がたくさんあって、よくわからない」

という答えが返ってきます。

 

たしかに、詩・短歌・俳句で使用される言葉は通常の文章より少なく、問題を解く手掛かりとなる情報量も少ないです

使用される言葉の意味も、通常とは異なることが多いですね。

 

詩・短歌・俳句の問題を解くには、行間を客観的に読み、本文中に直接表現されていない「作者の意図」を読みとることが大切です。

意図を読みとるポイントについては、以下の記事を参考にしてみてください。

表現技法の種類と役割

表現技法については、中学受験でよく出題されるものだけでも6つほどあるので、子供たちが「よくわからない」と感じてしまうのもうなずけます。

しかし、通常の文章と比較して情報量の少ない詩・短歌・俳句の問題を上手く利用できれば、国語力をもう一段階アップさせることができます。

 

詩・短歌・俳句でよく出題される表現技法について、その種類と基本的な役割を紹介しますので、日頃の学習に役立ててみてください。

1、比喩

比喩とは、あるものを別のわかりやすいものに例えて表現する方法です。読者に対し、具体的な想像をうながす効果があります。

比喩のなかでも、 “人でないもの”を人のように例えることを「擬人法」といいます。生き生きとした感じや、親近感を与える働きがあります。

比喩・擬人法の具体的な解き方については、以前にまとめた記事があるので参考にしてください。

2、反復法

反復法は、同じ言葉を繰り返すことでリズムを生みだす表現技法です。

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松尾吉久

松尾吉久

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進学塾MIC代表。駿台池袋校、駿台シンガポール、LEC、MICなどの進学塾で20年間最難関クラスを担当指導。高校受験・中学受験で、開成、灘、首都圏早慶附属校に80名以上の合格者を出した実績を持つ。