学習 連載 中学受験のツボ[理科編]

【小6理科/化学】“化学反応レシピ”を活用しよう|中学受験のツボ[理科編]

専門家・プロ
2023年9月16日 山崎翔平

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。
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国語算数社会

こんにちは。
理科講師兼受験アドバイザーの山崎です。

以前、化学反応式のつくり方や考え方について紹介しました。

【小6理科/化学】化学反応は「カレーライス」で解決!?

今回はこちらの記事の内容を掘り下げつつ、実際に問題を解くときの考え方・使い方について、いくつか例題を出しながら紹介していきます。

化学反応を使った問題は中学入試によく出題されますが、苦手な子が非常に多いようです。紹介する内容が、少しでも参考になれば幸いです。

気体の性質

化学反応の練習に入るまえに、気体に関する周辺知識の確認をしておきましょう。

ぜひ、お子さんと一緒に考えてみてください。

【例題】

気体Aと気体Bを用意しました。それぞれの気体が以下の特徴を示しているとき、AとBはどのような気体であると考えられるでしょうか。

気体A:亜鉛に塩酸を加えると発生する
気体B:過酸化水素水に二酸化マンガンを加えると発生する

 

気体A

気体Aは、水素ですね。

 

塩酸と反応する金属は「アルミニウム・亜鉛・鉄」、反応しない金属は「銅・銀・金」です。

これらをお子さんが覚えているか、確認しておきましょう。

 

塩酸に反応する金属から発生する気体は、いずれも水素です。

また、水酸化ナトリウム水溶液と反応する金属は「アルミニウム・亜鉛」、反応しない金属は「鉄・銅・銀・金」です。

こちらも、お子さんに確認してみてください。この場合も、発生する気体は水素です。

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山崎翔平

山崎翔平

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SRP教育研究所 学習アドバイザー。(株)amici 学習アドバイザー。元アオイゼミ講師。首都圏および九州の学習塾などで理科の指導をする傍ら、学習アドバイザーとして、学習方法や学習習慣づけの指導も行っている。 高校受験、中高一貫校、大学受験、医学部受験も担当とし、小学校範囲にとどまらない、小中高一貫指導を得意とする。 「なぜ」を大切にし、身のまわりの現象を「ひもとき」体系的に指導し、楽しくなきゃ勉強ではない、続けることが大事だというのがモットー。