学習 連載 中学受験のツボ[社会編]

【小5社会/古墳時代・飛鳥時代】古墳が築かれた意味を理解しよう!|中学受験のツボ[社会編]

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2023年9月21日 吉崎 正明

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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国語算数理科

こんにちは、吉崎です。

歴史の勉強には慣れましたか?

歴史は、言葉を覚えること自体は暗記かもしれません。でも「歴史は暗記」と思わないことが大切です(普段、お子さんに「社会なんて覚えるだけだから!」とか言ってしまっていませんか?)。

ダイの大冒険、キングダム、ジョジョの奇妙な冒険のように、歴史にもストーリーがあります

歴史だからこそ、ストーリー、流れを楽しんで勉強してほしいと思います。

 

今回のテーマは「古墳時代・飛鳥時代」。

古墳時代では、古墳がつくられた意味は何なのか
飛鳥時代では、聖徳太子や中大兄皇子が何をおこなったのか

これらに注目しながら学習すると効果的ですよ。

古墳とは何か?

まずは古墳とは何なのか、その定義を確認しましょう。

古墳

古代、土を高く盛り上げてつくった有力者の墓。現在では、墳丘をもつ墓は弥生時代にさかのぼることが判明したため、前方後円墳出現以降のものを古墳とよぶ。平面形により、円墳・方墳・前方後円墳・前方後方墳・双方中円墳・上円下方墳などとよび分ける。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

 

古墳とは、ただの墓ではなく「高く土盛りされた権力者の墓」なのですね。

古墳の形はさまざまありますが、上記のなかでも「前方後円墳」はかならず覚えましょう。

前が「方墳(四角)」、後ろが「円墳(円形)」です。

 

当時は、奈良の大和朝廷が権力の中心でした。

各地には、大和朝廷の古墳と考えられるものがいくつか存在します。

 

古墳時代の攻略のポイントは以下のとおりです。

  • 大和朝廷の古墳を知る
  • 各地にある大和朝廷の古墳が何を意味するのかを知る

 

古墳が築かれた意味

古墳は、権力者が生前から「おれの墓をつくれ!」と命令し、数年かけてつくらせることが一般的でした。

生きているものの墓をつくることは、現代では考えられないことです。古墳の大きさは、“権力者の力の強さ”ともいわれています。

 

まずは覚えてほしい古墳を、以下に挙げますね。

覚えてほしい古墳

大仙古墳(大阪府)
通称「仁徳天皇陵」。日本最大の古墳にして、世界最大級の墳墓。一帯は世界文化遺産に登録されている(百舌鳥・古市古墳群)

稲荷山古墳(埼玉県)
「ワカタケル大王」と刻まれた鉄剣が発見された

江田船山古墳(熊本県)
「ワカタケル大王」と刻まれた鉄剣が発見された

※ワカタケル大王は、当時の大和政権の権力者であった「雄略(ゆうりゃく)天皇」とされています

 

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吉崎 正明

吉崎 正明

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現役塾講師。都内中学受験塾で社会・国語を担当。12年間在籍した大手進学塾では中学受験難関選抜ゼミ担当を歴任、社内数千名が出場する「授業力コンテスト全国大会」で優勝経験あり。その後家庭教師を経験し、2019年より現在に至る。指導方針は「正しい学習姿勢で、楽しく成績を伸ばす」。また、社会では「センス不要。イメージを作って考える」授業を実践しており、中学受験ナビでも「イメージで覚える中学受験歴史」を執筆。茨城県行方市出身。

X(旧Twitter):@Masa_Yoshi