学習 連載 中学受験のツボ[理科編]

【小5理科/人体】三大栄養素が吸収されるまで|中学受験のツボ[理科編]

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2023年9月30日 倉石圭悟

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。
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国語算数社会

こんにちは、倉石です。

受験生にとって聞き慣れない単語が多くて敬遠してしまいがちな、消化と吸収

今回はそんな「消化と吸収」について、それぞれの栄養素ごとに説明していきます。

流れをストーリーとして覚えると、定着しやすいですよ。

栄養素の通り道

まずは、栄養素が吸収されるまでの通り道について説明していきます。

 

口から取り入れた食べ物は、

口 → 食道 → 胃 → 十二指腸 → 小腸 → 大腸 →肛門

という道筋を通ります。

このひとつづきの管(くだ)を「消化管」といいます。

 

この分野では、もうひとつ「消化器官」という言葉が出てきます。

「消化管」と名前は似ていますが、意味は少し違います。気をつけるよう、お子さんにアドバイスをしてあげてください。

 

消化に関わるすべての器官を指すのが「消化器官」です

これに対し「消化管」は、食べ物が実際に通る臓器のことを指します

特に「」の漢字には注意が必要です。消化管は食べ物の通る管(くだ)なので「管」という字が使われているのです。

 

栄養素は、この消化管を通るなかで徐々に消化されていき、小腸で吸収されます

取り入れた栄養素は、そのままでは吸収して全身に運ぶことができません。そのために、消化をすることで、より細かい粒にしていきます

たとえば、ベッドや食器棚などの大きな家具を乗用車で運びたいとします。そのままだと乗せることはできないので、一度分解してバラバラにしてから車に乗せますよね。

ざっくりしたイメージですが、この分解する作業が「消化」です。

三大栄養素が消化・吸収されるまでの過程

では、デンプン・タンパク質・脂肪の「三大栄養素」が消化・吸収されるまでの過程を見ていきましょう。

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倉石圭悟

倉石圭悟

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Webメディア「ホンネで中学受験」スタッフ、個別指導塾Growy講師。大手集団塾、大手個別指導塾、家庭教師などで小学生から高校生までの指導を経験。「生徒一人一人の幸せのために」をモットーに、算数・理科を中心に指導をしている。何度スベっても動じない鋼の心臓の持ち主。趣味は野球、作詞作曲、料理