学習 連載 中学受験のツボ[理科編]

【小6理科/化学】計算をせずに「中和反応」を見てみよう|中学受験のツボ[理科編]

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2023年10月05日 倉石圭悟

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。
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国語算数社会

こんにちは、倉石です。

中学受験の理科のなかでも特に理解の難しい、中和の計算問題

「聞いただけで耳が痛い」という受験生も多いと思います。

 

この時期になると、中和反応の問題の大半は計算が絡んできますよね。そうなると数字にとらわれてしまい、「そもそも何が起きているのかがわかっていない」ということも非常に多いのです。

それでは、計算問題も解けるようにはなりません。

そこで今回は、数字を使わずに、中和の反応を追ってみたいと思います

基本知識

まずは、基本となる知識を確認していきましょう。

理科だけに限らず、勉強において最も大切なのは、基本の理解です。

基本の理解が不十分だと、基礎より難しいことは理解できません。ですから、基本の理解ができているか、ひとつずつお子さんに確認してみてください。

 

まず、中和反応は、酸性の物質とアルカリ性の物質によって起こります

 

具体的な例として、酸性の塩化水素を含んだ塩酸と、アルカリ性の水酸化ナトリウム水溶液の例を見てみましょう。

これらの水溶液を混ぜると、塩化水素と水酸化ナトリウムが反応します。

この結果、食塩と水ができます

反応した塩化水素と水酸化ナトリウムはなくなり、食塩と水に姿を変えるのです。

気をつけるポイント

中和反応を見る際に、気をつけるべきポイントをふたつ紹介します。

以下のポイントに注目して、中和反応を追ってみましょう。

  1. 水溶液に溶けている物質に注目する
  2. 塩化水素は気体である

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倉石圭悟

倉石圭悟

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Webメディア「ホンネで中学受験」スタッフ、個別指導塾Growy講師。大手集団塾、大手個別指導塾、家庭教師などで小学生から高校生までの指導を経験。「生徒一人一人の幸せのために」をモットーに、算数・理科を中心に指導をしている。何度スベっても動じない鋼の心臓の持ち主。趣味は野球、作詞作曲、料理