学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小5算数/約数】素因数分解を使った約数の数の求め方|中学受験のツボ[算数編]

専門家・プロ
2023年10月16日 杉本啓太

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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国語理科社会

こんにちは。
株式会社ORA-Trio杉本です。

今回のテーマは「約数の個数」です。

素因数分解を使った約数の個数の求め方の基本、それを使った応用問題について解説します。

 

約数の個数を求める方法は、公式を覚えている子はいます。

ところが、その理由を説明してもらおうとすると、意外にきちんと説明できない子も多い。そんな印象があります。

「場合の数」の考え方を使った公式の導き方も、しっかり理解しておきたいところですね。

 

今回は、まず約数の数の求め方の公式、その理由を解説します。

そのあと、公式の考え方を使った応用問題にもチャレンジしてみましょう。

素因数分解を使った約数の個数を求めてみよう

まずは、約数の個数を求める方法について解説します。

以下の例題を見てください。

例題1
240の約数の個数は何個ですか。

 

240の約数の個数を求めるとき、「すべて書き出す」という方法を使って解くこともできます。

それでも良いのですが、もうひとつ身につけておいてほしいのが「素因数分解を使った方法」です。

 

240を素因数分解すると、

720=2×2×2×2×3×3×5

となります。

つまり「2を4個、3を2個、5を1個」かけたものが720ということですね。

 

ここで注目してほしいのは、「2を4個以下、3を2個以下、5を1個以下の個数だけかけたもの」は720の約数となるということです。

たとえば、「2を3個、3を1個、5を0個かける」と、

2×2×2×3=24

となり、24という数字が求められます。これは、720の約数となります。

 

このように考えると、

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杉本啓太

杉本啓太

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株式会社ORA-Trio代表。家庭教師。灘高校から東京大学理科二類進学、同大学農学部卒業。大学時代は社会教育団体にて子どもの教育支援に携わりつつ、家庭教師・塾講師としても活動。卒業後は外資・日系コンサルティングファームに勤務しながら、土日は家庭教師としての活動を継続。その後プロ家庭教師として独立。学科指導だけでなく、学習の計画策定・環境作り・親御様の関わり方・生徒の性格起因の課題など、抽象的な問題の整理と解決を得意とする。2023年2月、模試結果分析を中心とした家庭学習コンサルティングを手掛ける株式会社ORA-Trioを設立。