学習 連載 中学受験のツボ[理科編]

【小6理科/音】音が高いのはどっち?|中学受験のツボ[理科編]

専門家・プロ
2023年10月21日 伊丹龍義

0
保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。
- 理科以外の3教科はこちら -

国語算数社会

試験管の口に向かって、ふーっと息を吹くと音が出ます

では、空(から)の試験管と、半分くらいまで水を入れた試験管に、それぞれ息を吹きかけてみます。このとき、高い音が出るのはどっちでしょうか?

 

また、ガラス製のビーカーを鉛筆で叩くと音が出ます

もし、これを空のビーカーと、半分くらいまで水を入れたビーカーでおこなったら、高い音が出るのはどっちだと思いますか?

 

今回のテーマは、音の高さ

音の高さは何によって決まるのか」ということを考えたうえで、上記で紹介したふたつの実験結果について考えていきましょう。

音の高さは何で決まる?

問題

音の高さは何によって決まるでしょうか?

 

音の正体は「モノの震え」です。これについては、知識として持っている子が多いでしょう。

モノの震えが空気を震わせ、私たちの耳の中の鼓膜を震わせているんですね。

 

そしてモノの震えを、“波の形”として目で見えるようにした道具が「オシロスコープ」です。

オシロスコープを使って高い音と低い音を比べると明らかですが、音の高さは「モノの震え(波)の揺れる回数」で決まっています。

 

個人差は大きいですが、私たち人間は、1秒間に20回~20000回の揺れを「音」として感じることができます。

そしてこの回数が多くなるほど、私たちは「高い音」として認識することになるのです。

 

このことから、冒頭で紹介したビーカーや試験管の問題についても手がかりが見えてきますね。

空の場合と、半分くらいまで水を入れた場合では、モノが細かく震えているほうはどちらか?

これがわかれば、どちらが高い音になるかわかります。

解答例

一定時間(1秒など)に揺れる回数

 

保護者向け

一般に、1秒間に20000回以上揺れるものを「超音波」といいます。身のまわりではレーダーなどに使われています。

人間には聞こえない、このような超音波を活用している動物も数多く存在します。

続きは会員の方のみご覧いただけます

0
伊丹龍義

伊丹龍義

  • 専門家・プロ
  • この記事の著者

SRP教育研究所 所長。自身の塾で中学・高校受験、中高一貫校サポートを担当。教育格差解消と学習の効率化のため廉価に、そして自分のペースで見られ、電子辞書代わりにも使える映像授業に積極的に参加。学びエイド鉄人講師・家庭教師のトライ「TryIT中学理科」、同トライのオンライン集団ライブ授業(小学算数・中学数学・中学理科)担当。「観てわかる中1理科」(小学館)映像担当、その他、学習塾・参考書の映像授業担当多数。個人として「たこやきまるめがね」名義でYouTubeで中学受験算数・理科の映像授業準備中。プログラミング・ゲーム・パズルを教育現場に広める活動中。クイズ番組等の問題作成・監修多数。