学習 連載 中学受験のツボ[理科編]

【小6理科/生物】ヒトはどうして食べ物を食べるの? ―― 消化と吸収のプロセスも理解しよう|中学受験のツボ[理科編]

専門家・プロ
2023年12月23日 山崎翔平

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。
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国語算数社会

こんにちは。
理科講師兼受験アドバイザーの山崎です。

今回のテーマは「ヒトのからだ」。

 

ヒトの体は、骨や筋肉によって動き、肺によって呼吸がおこなわれている“驚異的なシステム”。

そして生命を維持し、健康を保つためには「栄養」が欠かせません。

 

ご飯を食べないと生きていけないことは、みんな知っていることですよね。

でも、何のために食べているのか? と問われると、「実はわからない」という子も多いかと思います。

そこで今回は、「ヒトのからだ」についてしっかりと学んでいきましょう。

 

骨や肺については、以下の記事も参考にしてみてください。

 

食べ物を食べる4つの目的

まず、「ヒトがなぜ食べ物を食べるのか?」という根本的なところから考えていきましょう。

ヒトが食べ物を食べる目的は、主に4つあります。

  1. エネルギー源を取り入れるため
  2. 成長と修復のため
  3. 体の機能を維持するため
  4. 心を満足させるため

 

1、エネルギー源を取り入れるため

歩いたり、走ったり、考えたりするために、私たちの体はエネルギー、つまり体を動かすための“燃料”が必要です。

そして食べ物は、この“燃料”を提供してくれます。

具体的には、食べ物に含まれる炭水化物脂質たんぱく質などが、私たちの体にエネルギーを与えてくれます。

2、成長と修復のため

私たちの体は、常に「成長」しています。特に子供の時期には、骨や筋肉が成長するために多くの栄養が必要です。

また、体を動かすときや、ケガをしたときに、体は「自己修復」をおこないます。

こうした成長や修復のためにも、食べ物からの栄養が不可欠なのです。

3、体の機能を維持するため

ビタミンミネラルなど、食べ物にはさまざまな栄養素が含まれています。

いずれも、体を健康に保つために必要なものですが、これらは体のさまざまな機能を維持するうえでも役立ちます

たとえばビタミンCは免疫系を強化し、カルシウムは骨を強くしてくれます。

4、心を満足させるため

食べ物は、栄養をただ提供するだけではありません。

美味しい食事は、私たちを幸せにし、心の満足感をもたらしますよね。家族や友達といっしょに食事をすることで、きずなを深めることもできます。

 

以上のように、食べ物を食べることは、私たちの体と心にとって非常に大切です。

エネルギーを得るため、体を健康に保つため、そして心を満たすために、日々さまざまな食べ物を食べているのです。

消化と吸収のプロセス

私たちが食べたモノは、体の中でどのように消化・吸収されていくのでしょうか?

ここでは、消化と吸収のステップを、大きく5つに分けて見ていきましょう。

ステップ1:口で咀嚼される
ステップ2:胃で消化される
ステップ3:すい液によって消化される
ステップ4:小腸で栄養素が吸収される
ステップ5:大腸で水分が吸収される

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山崎翔平

山崎翔平

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SRP教育研究所 学習アドバイザー。(株)amici 学習アドバイザー。元アオイゼミ講師。首都圏および九州の学習塾などで理科の指導をする傍ら、学習アドバイザーとして、学習方法や学習習慣づけの指導も行っている。 高校受験、中高一貫校、大学受験、医学部受験も担当とし、小学校範囲にとどまらない、小中高一貫指導を得意とする。 「なぜ」を大切にし、身のまわりの現象を「ひもとき」体系的に指導し、楽しくなきゃ勉強ではない、続けることが大事だというのがモットー。