学習 連載 中学受験のツボ[社会編]

【小4社会/食料自給率】外国から買っている食べ物はどれくらいある?|中学受験のツボ[社会編]

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2024年1月11日 井上佳之

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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国語算数理科

こんにちは、井上です。

4年生のテキストでは、「食料自給率(国内のみで食料をまかなう割合)」は独立した単元として扱われないことがあります。

ただし、農業の種類別の各単元では触れられている内容ですし、中学入試では頻繁に出題される項目です。時事問題や資料を読み取る問題も多く、応用力や思考力を試されるケースも少なくありません。

 

生産物の自給率はさまざまな算出方法がありますが、中学入試では「カロリー換算」によって算出されたものを題材に出題されることが多いようです。

そこで今回は、各生産物の自給率(カロリー換算)が何%かを紹介しつつ、自給率が低いことで起きる問題についても解説します。

日本の食料自給率

まずは、最低限押さえておきたい「日本の食料自給率」から見ていきましょう。

100%に近い……米・たまご
80%くらい…野菜
50%くらい……肉・魚介類
40%くらい……食料全体・果物
10%くらい……大豆・小麦

※2021年時点のデータ

 

食料自給率が100%に近いもの:米・たまご

米とたまごは、ほぼ100%国産です(たまごかけご飯は、純国産である可能性が高いということですね)。

米は、その年の気候によって生産量が多少変わるので、食料自給率の折れ線グラフの形が「ギザギザ」しています。

一方で、卵は年によってあまり変化がないので「ほぼ直線」です。

 

食料自給率が80%くらいのもの:野菜

野菜も、自給率が比較的高くなっています。“新鮮さが命”ですからね。

それでも20%ほど輸入しているのは、輸入された野菜のほうが値段が安いからです。

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井上佳之

井上佳之

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学習塾伸学会講師。中学受験講師歴は30年に及ぶ。教室や地域の責任者として受験指導、保護者説明会・面談対応、カリキュラム・教材の作成等に携わる。東京・神奈川・埼玉・千葉の御三家をはじめとする、ほぼ全ての難関校に生徒・保護者を送り出した経験をもつエキスパート講師。社会科は、これから大人になる生徒の生きる力にもなりうる科目であり、家族の会話を豊かにし、他科目の学習意欲にも火をつける魔法の力を秘めていると考えている。