学習 連載 中学受験のツボ[理科編]

【小5理科/物理】右ねじの法則の使い方|中学受験のツボ[理科編]

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2024年1月30日 倉石圭悟

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。
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国語算数社会

こんにちは、倉石です。

中学受験の「電気」の分野では、電流だけでなく、磁石も登場します。

電流が流れると「磁界(磁石の力がはたらく空間)」が発生しますが、このときの磁界の向きを求めるのに役立つのが「右ねじの法則」です。

今回は「右ねじの法則」の使い方と、その応用例について説明します。

電流と磁界

右ねじの法則の話をするまえに、電流と磁界について説明しておきます。

まず、もっとも基本的で大切なことは、電流が流れると、その周りに磁界が発生するということです。

 

磁界とは、磁石の力がはたらいている空間のこと。そして磁界があるところに磁石を置くと、磁力を受けます。

つまり電流が流れると、電流が磁石のようなはたらきをするということです。

磁界にも「向き」がある

磁石にS極とN極があるように、電流がつくる磁界にも「向き」があります

このとき発生する磁界には、電流の流し方によってふたつのパターンがあります。

 

ひとつ目は、電流が直線状に流れているときです。

直線状の導線に電流を流すと、導線の周りには「円形の磁界」ができます

 

ふたつ目は、コイルのように、電流を円形に流したときです。

電流を円形に流すと「直線状の磁界」が発生します

 

そして、このふたつのパターンの磁界の向きを求めるときに、右ねじの法則が役に立つのです。

右ねじの法則の覚え方

右ねじの法則とは、「電流の向き」と「磁界の向き」の関係に関わる法則です。

先ほど、電流の流し方にはふたつのパターンがあることをお伝えしましたね。

それでは、それぞれのパターンごとに、右ねじの法則の使い方を紹介していきます。

……と言いたいところですが、今回はこの2パターンをまとめて説明していきたいと思います。

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倉石圭悟

倉石圭悟

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Webメディア「ホンネで中学受験」スタッフ、個別指導塾Growy講師。大手集団塾、大手個別指導塾、家庭教師などで小学生から高校生までの指導を経験。「生徒一人一人の幸せのために」をモットーに、算数・理科を中心に指導をしている。何度スベっても動じない鋼の心臓の持ち主。趣味は野球、作詞作曲、料理