【小4理科/地層】地層による時代分け(1)古生代について見てみよう|中学受験のツボ[理科編]
日本の歴史を考えるときは、「江戸時代」「明治時代」といった時代区分が使われますよね。
一方で、地球全体の歴史や、そこに生きていた生物の歴史を考えるときは「地質年代」を使います。
地質年代の場合、地球は「先カンブリア時代※」から始まり、「古生代」―「中生代」―「新生代」という括りで考えていくことが一般的です。
今回は「古生代」について詳しく見ていきましょう。
※ 本来は「先カンブリア時代」はひとつにまとめず、「冥王(めいおう)代」―「太古代」―「原生代」のように分けます。先カンブリア時代と対になるものとして「顕生(けんせい)代」という区分けも用いられますが、今回は中学受験における一般的な指導・表現に合わせています
生物が陸上に進出できた理由
問題
古生代に入ると、これまで水中にしか生息できなかった生物が陸上に出ていけるようになりました。これは、なぜでしょう?
古生代とは、今から5億年前から2億5000万年前くらいの時代のことで、さまざまな生物が誕生した時代でもあります。
まず、太陽から届く光のなかには「紫外線」という、生き物にとって有害な光線が含まれています。そして初期の地球では、この紫外線が地上に降り注いでいました。
そのため生き物は、陸上で生活できなかったのです。
しかし、藻類(そうるい)などが水中で光合成をおこない続けてきた結果、大気中に酸素が増えます。さらに、その酸素が「オゾン層」というものを上空でつくるようになりました。
そして、オゾン層には紫外線を吸収する効果があったため、地上に降り注ぐ紫外線の量が大きく減少したのです。
こうして、生物が陸上に進出できるようになりました。
その結果、まずは古生代の初期に植物が陸上に進出します。その後、動物も陸上に進出していったと考えられています。
とはいえ、古生代に関しては、まだまだ水中や、水の近くで生活する生物が多かったようです。
解答例
オゾン層ができて、紫外線が地上に届きにくくなったから
サンヨウチュウ(三葉虫)
問題
サンヨウチュウ(三葉虫)は、どの仲間に属する生き物?
三葉虫は、古生代全体で繁栄した「節足動物(昆虫、エビ・カニなど)」のひとつです。
身体が3つの部分に分かれていることから「三葉虫」という名前が付けられました。
▼三葉虫(イメージ)
三葉虫の体の外側には、昆虫や、エビ・カニなどの甲殻類と同じく、固い部分(外骨格)があったとされています。大きさは、体長数ミリから数十センチまでさまざまだったようです。
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