学習 連載 中学受験のツボ[国語編]

【小6国語/文章読解】イコールの関係を押さえよう|中学受験のツボ[国語編]

専門家・プロ
2024年3月22日 住岡大輔

0
保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
- 国語以外の3教科はこちら -

算数理科社会

こんにちは、NPS成田予備校の住岡です。

今回は「イコール関係」を取り上げます。

文章の前後で同じ内容を言っている、つまりイコールの関係を見抜けるようになると、国語の文章を論理的に読み解けるようになりますよ。

イコール関係とは

イコール関係とは、同じ内容の言い換えのことです。

<例1>
私はアルフォートやトッポが好きだ。
つまり、チョコレートが好きだ。

 

つまり」の前後を見比べると、

アルフォート・トッポ = チョコレート

という関係が成り立ちますよね。こういったことがイコール関係です。

 

前後の文や段落で同じ内容の話をしていれば、イコール関係としての論理構造が成り立ちます。

そのほか、以下のような文章もイコール関係といえるでしょう。

<例2>
私はチョコレートが好きだ。
例えば、アルフォートやトッポだ。

 

抽象と具体を見極めよう

イコール関係で伝えたいことを見極めるときは、内容の「抽象化」と「具体化」を見抜くことが大切です。

なぜなら筆者は、抽象と具体を行き来することで、自分の主張を読者にわかりやすく伝えようとしているからです。

抽象

抽象とは、共通の要素を取り出してまとめたものです。

先ほどの例1でいえば「チョコレート」が共通の要素ですね。

また、例1で出てきた「つまり」は、前に出てきた内容をまとめたり、グループ化したりする役割があります。これは別の言い方をすると「抽象化している」といえるでしょう。

具体

具体とは、個別の事例を挙げていくことです。

例2でいえば「アルフォート」「トッポ」といった、それぞれのお菓子が該当しますね。

続きは会員の方のみご覧いただけます

0
住岡大輔

住岡大輔

  • 専門家・プロ
  • この記事の著者

NPS成田予備校講師。個別指導Axisで指導スキルを磨き、中学受験から大学受験までの国語・社会を担当。中学受験では偏差値30台の生徒から偏差値60台の生徒まで幅広く経験。現在は、NPS成田予備校にて国語・社会を中心に指導。国語は「必要のない言葉は文章にない」「文法を使って読んでいこう」をキーワードに、文章を忠実に読む細かな読解法を実践。生徒を第一に思った指導方針でとことん生徒に付き合っていく熱意も持ち合わせている。それぞれの生徒に合わせた指導法で成績アップ、志望校合格へ導いてきた。