学習 連載 中学受験のツボ[理科編]

【小6理科/化学】化学反応の計算問題の解き方|中学受験のツボ[理科編]

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2024年4月06日 倉石圭悟

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。
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国語算数社会

こんにちは、倉石です。

中学受験の理科では、さまざまな計算問題が出てきます。そのなかで頻出の計算問題のひとつが「化学反応の計算問題」です。

今回は化学反応の計算問題が苦手な受験生に向けて、その解き方を説明します。

計算問題で扱われやすい化学反応

中学受験では、さまざまな化学反応が出てきます。

まずはそのなかでも、計算問題で扱われやすい反応を5つ紹介します。

  1. 酸素の発生の反応
  2. 二酸化炭素の発生の反応
  3. 水素の発生の反応
  4. 燃焼反応
  5. 中和反応

 

1、酸素の発生の反応

二酸化マンガンに、うすい過酸化水素水(オキシドール)をかけると「酸素」が発生します

二酸化マンガンは「触媒(しょくばい)」のため、それ自身は反応しないことに注意が必要です。

2、二酸化炭素の発生の反応

石灰石に塩酸をかけると「二酸化炭素」が発生します

実際には、石灰石に含まれる「炭酸カルシウム」が反応しています。

3、水素の発生の反応

塩酸や水酸化ナトリウム水溶液に金属を入れると「水素」が発生します

どの金属がどの水溶液と反応するかを押さえておきましょう。

4、燃焼反応

燃焼の反応は、大きく分けて2種類あります。

  • 二酸化炭素などの気体が発生する反応
  • 二酸化炭素などの気体が発生しない反応

 

燃焼して気体が発生する物質は、炭、ろう、石炭や石油、アルコール、メタンなどです。これらの物質は、燃焼した際に二酸化炭素や水が発生します。

一方で、燃焼する際に気体が発生しない物質は、銅やマグネシウムなどの金属です。

5、中和反応

最後は、中和反応です。

計算問題に出てくる中和反応の大半は、塩酸と水酸化ナトリウム水溶液の反応です。

化学反応の計算問題の考え方 ―― 3つの手順をマスターしよう

「化学反応の計算問題」を解くときの基本的な考え方を説明していきます。

これから紹介する考え方は、先ほど説明した5つの化学反応すべてで使えます。

 

解き方の手順は、以下のとおりです。

【解き方の手順】

  1. 反応の式を書く
  2. 基準の量を書く
  3. 比例を使って計算する

 

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倉石圭悟

倉石圭悟

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Webメディア「ホンネで中学受験」スタッフ、個別指導塾Growy講師。大手集団塾、大手個別指導塾、家庭教師などで小学生から高校生までの指導を経験。「生徒一人一人の幸せのために」をモットーに、算数・理科を中心に指導をしている。何度スベっても動じない鋼の心臓の持ち主。趣味は野球、作詞作曲、料理