【小6算数/割合】分数で解いても、比で解いてもOK|中学受験のツボ[算数編]
髭之教育会代表の有賀です。
6年生の子は、今まで学んできた内容を、毎週のカリキュラムで確認していることでしょう。得意な単元だったり、忘れていたり、一喜一憂しながらがんばっている時期かと思います。
6年生になると、4年生や5年生のころとは違って、ひとつの問題でもいろいろな解法が存在します。
使いやすい考え方を利用して、自分に合った解法で答えを導き出せるようになると良いですね。
そこで今回は「できるだけ整数で処理する方法」について説明します。
全体量を1とおいて、分数で処理する
「全体量を1とおく」という言葉は、文章題を解くときに頻繁に登場します。
少し乱暴な説明になりますが、これは「割合」の考え方を中心にした解法です。算数の解法の王道であり、とても大切な考え方です。
言葉の説明だけでは理解しにくいので、実際の問題で考えてみましょう。
【問題】
ある学校は6年生の男子の人数は学年全体の \(\frac{2}{3}\) より10人少なく、6年生の女子の人数は学年全体の \(\frac{1}{7}\) より34人多くなっています。6年生全体の人数は何人になりますか。
この問題は、線分図で整理するのが一般的な解法になっているようです。
全体量を1とおいた線分図は次のようになります。
左から右が男子の人数。
全体の \(\frac{2}{3}\) よりも10人少ない。
右から左が女子の人数。
全体の \(\frac{1}{7}\) よりも34人多い。
波線部は、全体量1から男子と女子の割合を引いたものの割合。
1-(\(\frac{2}{3}\) + \(\frac{1}{7}\) )= \(\frac{4}{21}\)
線分図から、波線部は34人-10人=24人
全体に対して \(\frac{4}{21}\) は24人とわかるので、
24人÷ \(\frac{4}{21}\) =126人(全体の人数)
【答え 126人】
全体量を1とおいて、割合を分数で処理していく解法です。市販の問題集でも、よく見る解き方ですね。
これでスラスラ進められるのならば、何も問題ありません。
全体量を最小公倍数で考える
次に、全体量を1ではなく「最小公倍数」にして同じ問題を考えてみます。
【問題】
ある学校は6年生の男子の人数は学年全体の \(\frac{2}{3}\) より10人少なく、6年生の女子の人数は学年全体の \(\frac{1}{7}\) より34人多くなっています。6年生全体の人数は何人になりますか。
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