【小5算数/テスト】「単元の広いテスト」で点が落ちてしまう原因と改善ポイント|中学受験のツボ[算数編]
こんにちは。
株式会社ORA-Trio杉本です。
今回は「単元の広いテスト」で点数が落ちてしまう子について、考えられる原因と、おすすめの学習方法を解説します。
Contents
単元の広いテストで点数が落ちてしまう原因
中学受験の算数において、以下のような特徴のある子は多くいます。
- 週次や月次のテストは点数が取れる
- 範囲がない(広い)テストだと取れなくなる
このような特徴は、やるべきことを家庭で管理して、きっちり進めている真面目な子や家庭に多く見られます。
短い期間でおこなわれる復習テストはもちろん大切です。ただし、実際の入試本番は当然「範囲がないテスト」です。
つまり、「範囲のないテスト」で点を取れるように、トレーニングしていく必要があるということです。
狭い単元のテストなら良い成績が取れるものの、単元の広いテストだと成績が落ちてしまうという場合、いくつか原因が考えられます。
- 学習した内容を忘れていってしまう
- 解法の丸暗記に頼ってしまっている
- 問題の分類・解法の使い分けが苦手
原因1:学習した内容を忘れていってしまう
週次や月次のテストの時点では、しっかりと身につけていた。それなのに、範囲の広いテストを迎えるころには忘れてしまっている、という子は少なくありません。
子供によって、学習した内容がどのくらいの期間、頭に残っているかは異なります。
一度学習したことは何ヶ月経っても覚えている子もいれば、2~3日過ぎると学習したことすら忘れてしまう子もいます。
原因2:解法の丸暗記に頼ってしまっている
週次や月次のテストを、解法の丸暗記で乗り切ってしまっているケースも見られます。
たとえば、式の意味を理解せずに「この数字とこの数字をかけ算すれば答えが求められる」といった学習ですね。
このような学習では、幅広い問題に対応するのは難しくなります。
問題文の文言が少し変わったり、題材が変わったりしただけで、実際には解いたことのある問題でも「別の問題」と認識してしまうのです。
原因3:問題の分類・解法の使い分けが苦手
一つひとつの解法は適切に身につけていても、問題文と身につけた解法をつなげるのが苦手な子も見られます。
この場合、テストのときには解けなかった問題でも、解き直しのときには解ける子が多いです。
「この問題はつるかめ算の一種だよ」などとヒントを与えると、すぐに解法にたどりつけるのですね。
「単元の広いテスト」に対応するための学習のポイント
それでは、「単元の広いテスト」にも対応できるようになるためには、どのような学習を進めれば良いでしょうか?
日々の学習のポイントについて解説します。
- 適切な期間で繰り返し復習をおこなう
- ランダムに取り組む演習をおこなう
適切な期間で繰り返し復習をおこなう
忘れていくことへの対策として、学習したことを完全に忘れてしまう前に振り返り演習をするようにしましょう。
たとえば「5月の月次テストが終わったあと、4月の月次テストの復習をする」といったかたちです。
ただ、「学習したことを忘れないように」と考えるあまり、短い期間に何度も繰り返し演習をし過ぎるのも禁物です。
1週間のなかで何度も同じ問題をおこなうと、子供は目の前の問題を読まず、考えないままに答えを出してしまいがちです。つまり「解法の丸暗記」なってしまうのです。
「前におこなった学習の記憶が薄れ始めたが、完全には忘れていない」といったタイミングがおすすめです。
その場で問題を読み、初見のような気持ちで取り組むように促してあげましょう。
ランダムに取り組む演習をおこなう
問題の分類・解法の使い分けが苦手な子は、実際に「単元の広いテスト」に近いかたちでの演習がおすすめです。
親御さんは少し大変かもしれませんが、以下のように演習に取り組んでみるのが良いでしょう。
- 塾の教材をコピーする
- 単元ごとに分類されていない状態にする
ふだんの演習では、章タイトル(「つるかめ算の応用」など)の記載が、実はヒントになっている場合も多いのです。
それがないだけで、子供にとっては難易度が上がり、「どのような問題か」を判断するトレーニングとなります。
まとめ
今回は、単元の広いテストで点が落ちてしまう原因と、改善ポイントについて解説しました。
もしお子さんがいま、単元の広いテストで良い成績が取れていないとしても、日々の学習がムダになっているわけではありません。
学習したことはかならず、お子さんのなかに蓄積されています。
あとは、その蓄積された力を、テストのときにうまく活用できるようにすれば良いのです。そのための工夫を、お子さんの様子を見ながら考えてあげられると良いでしょう。
それではまた!
※記事の内容は執筆時点のものです
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