【小4社会/都道府県】特徴のある地形のまとめ|中学受験のツボ[社会編]
こんにちは、井上です。
4年生の子は、中学受験の社会を学び始めてから最初の夏期講習をむかえますね。
前期では、都道府県や、地図の読み方、さまざまな気候・地形の特徴を学習したと思います。
今回は、都道府県の知識の重要ポイントでもあり、今後も繰り返し問われる可能性がある「特徴のある地形」の重要ポイントをまとめて紹介します。
低い土地
まずは、低い土地の特徴から見ていきましょう。
地形・気候
低い土地には、以下のような場所があります。
- 大きな川の下流(水量が多くなる)
- ゼロメートル地帯(地下水を汲みあげ過ぎたことで地盤沈下が起こり、海面=0mより低くなった場所)
農林水産業
大きな川の下流では、大雨による洪水が起こりやすいという問題や、湿田(水量が多い水田)では耕作作業がしづらいという問題もあります。
そこで「治水(ちすい/洪水を防ぐ工事)」や、水を逃がすことで湿田を乾田に改良する「あんきょ排水」などの工夫をしている様子がよく見られます。
利根川の下流域では、台風による稲の被害を避けるため、耕作時期を早めることで早く収穫をする「早場米(はやばまい)」が栽培されています。
代表的な地名
低い土地の代表的な場所を、キーワードも含めて紹介します。
信濃川・越後平野……あんきょ排水、分水路
利根川・筑後川……水郷(クリーク)
東京湾沿い……ゼロメートル地帯
木曽三川(きそさんせん)……輪中(わじゅう)
高い土地
高い土地の特徴を紹介します。
地形・気候
高い土地として知られる、浅間山のふもとの嬬恋(つまごい)村や、八ヶ岳のふもとの野辺山原のような火山のふもとにある高原には、栄養分の少ない「火山灰土(かざんばいど)」が広がっています。
こうした場所は標高が高いため夏でも涼しいですが、冬には平均気温が氷点下になるときもあります。1年の3分の2は霜がおりる、きびしい気候です。
農林水産業
嬬恋村や野辺山原では、夏でも涼しい気候を活かして、レタス、はくさい、キャベツなどの野菜を時期をずらして栽培しています。
こうした野菜は「高原野菜」と呼ばれます。
■高原野菜づくりの工夫
1、フィルムで覆われた畑に植えられる
気温の変化や、風で土が飛んでしまう被害、乾燥などから野菜を守るため
2、栄養の少ない土地(火山灰地)で栽培するための工夫
- 植える作物を1年ごとに変える「輪作」をおこない、連作による障害を防いでいる
- “たい肥”による土地改良もしている
3、あえて出荷をせず、とれた野菜をトラクターでつぶしてしまうことがある
時期をずらして生産し、高い価値をもっている高原野菜も、たくさんとれすぎると出荷量が増えて値段が下がってしまう。この状況は「豊作びんぼう」と呼ばれる
4、コールドチェーン
野菜を最適な時期に出荷できるように予冷庫(よれいこ)で冷やしておき、高速道路を利用しつつ、冷蔵庫つきのトラックで東京などの大都市に出荷する
代表的な地名
低い土地の代表的な場所を、キーワードも含めて紹介します。
嬬恋村(群馬県)……浅間山のふもとで高原野菜の栽培
野辺山原(長野県)……八ヶ岳のふもとで高原野菜の栽培
◎高原野菜づくりの工夫=輪作・土地改良/予冷庫・コールドチェーン
とじる
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