学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小6算数/夏期講習】夏期講習の学習で気をつけたいこと|中学受験のツボ[算数編]

専門家・プロ
2024年7月14日 有賀隆夫

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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国語理科社会

髭之教育会代表の有賀です。

いよいよ夏期講習の時期がきました。
よく、夏は“受験の天王山”と言われます。

この1か月の時間をうまく使って、有意義な夏期講習にしていきましょう。

今回は「夏期講習が始まる前に考えておくこと」と「夏期講習が始まってからの学習のコツ」について説明します。

夏期講習のカリキュラムは平常授業とは観点が違う

どの大手進学塾も、平常授業のカリキュラムは「1週間をひと区切り」としてカリキュラムが組まれています。

そのため、ある程度余裕を持って復習することができます。

 

では、夏期講習はどうなるのでしょうか?

まず、カリキュラムとしては「浅く広く」のイメージです。これは、夏期講習から本格的に総復習をするからです。

6年生の最初から復習内容は始まっていますが、それを踏まえたうえで「浅く広く総復習を繰り返す」と考えて良いと思います。

そのため、基本的な内容の定着次第で学習のポイントが変わることを頭に入れておくことをおすすめします。

 

基本が定着しているならば、基本事項の確認よりも「応用問題を解く突破力」と「スピードを意識した問題演習」に注力する。

こうすると、合格に必要な学力が伸びることが多いですね。

 

では、基本の定着が甘い場合は、どうすれば良いのでしょうか?

まずは、絶対にあせらないでください

5年生で少しだけ触れた単元などは、忘れている子供のほうが多いくらいです。忘れているのなら、基本的な内容からやり直せば問題ありません

子供たちは今まで努力を重ねています。5年生までは理解できなかったことが、あっさりと理解できることは珍しいことではありません。

 

また、パターン練習を中心に勉強してきた子供は、応用問題は解けるのに基本問題はできないことがあります。基本問題で「解法の理由」を確認するだけで、すぐに定着していくことでしょう。

あせらず、一つひとつ定着させる」ことが夏以降の学習の土台をつくってくれます。

くれぐれも、あれもこれもになって、すべての問題があいまいにしかわからない状況にならないように注意しましょう。

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有賀隆夫

有賀隆夫

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髭之教育会代表。東京の大手進学塾で17年間指導。その後校舎責任者を経て独立しプロ家庭教師として15年間、小学生国語・算数、中学生国語・数学、高校生現代文を教える。現在は家庭教師センター髭之教育会代表として、難関校から塾に通わない中学受験まで幅広く個人指導をしている。「せっかくだから考えよう」と「絶対にあきらめない」が指導理念。学習指導の枠を越えて子どものメンタルサポート、学習スケジュール、志望校選定まで子どもと保護者とともに中学受験の総合プロデュースをおこなっている。