学習 連載 中学受験のツボ[国語編]

【小5国語/学習のポイント】小5の夏から秋は「弱点の補強」が大切! 苦手分野の克服法も|中学受験のツボ[国語編]

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2024年8月20日 住岡大輔

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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算数理科社会

こんにちは、NPS成田予備校の住岡です。

早いもので5年生も半分が終わり、受験本番まで残り1年ちょっとになりましたね。

6年生の夏は、秋以降の過去問演習に向けて抜けてしまった部分の復習をひたすらしますが、補強したい部分が多すぎて時間が足りない……といった声を毎年のように耳にします。

そこで今回は、5年生の夏から秋のタイミングで取り組みたい「苦手分野の克服」について、学習のポイントや注意点をお伝えします。

それではいきましょう!

何が苦手で、原因は何か? を見極める

小5の夏から秋にやるべきなのが、不得意分野の洗い出しです。

6年生の夏休みは復習をガッツリとおこなっていきますが、正直、その期間だけでは時間・量ともに足りません。そこで4・5年生の復習をいまのうちにおこない、苦手分野を強化しておきましょう。

そのためにも、そもそもお子さんが何が苦手か(不得意か)、そしてその原因は何かについて、まずはしっかりと見極めてください

国語が苦手な原因(例)

  • 語彙力が弱い
  • 文章の構成を掴むのが得意ではない
  • 問題で問われていることを正確に理解できていない
  • 書くべきことはわかっているが、記述をうまく書けない

 

親御さんに関しては、お子さんの学習の様子を観察し、問題を解いている姿勢や向き合い方、思考の仕方をぜひ把握してほしいと思います。

塾や家庭教師に任せている時間が多い家庭は、担当の先生に連絡を取ったうえで、状況の確認や、家庭での様子を共有してください。先生と家庭の二人三脚で苦手分野と原因を見つけ出し、対策を練りましょう。

 

苦手分野の補強には「簡単な問題」を使う

苦手な分野に関しては、難しい問題に取り組んだところで間違いを連発しますし、なによりも子供のモチベーションが維持できません。

そのため苦手分野を補強するときは、なるべく簡単な問題や、一度やったことがある問題を使いましょう。あまり時間をかけずに取り組むことができ、問題を解くうえで感じる挫折も減らせるからです。

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住岡大輔

住岡大輔

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NPS成田予備校講師。個別指導Axisで指導スキルを磨き、中学受験から大学受験までの国語・社会を担当。中学受験では偏差値30台の生徒から偏差値60台の生徒まで幅広く経験。現在は、NPS成田予備校にて国語・社会を中心に指導。国語は「必要のない言葉は文章にない」「文法を使って読んでいこう」をキーワードに、文章を忠実に読む細かな読解法を実践。生徒を第一に思った指導方針でとことん生徒に付き合っていく熱意も持ち合わせている。それぞれの生徒に合わせた指導法で成績アップ、志望校合格へ導いてきた。