学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小4算数/学習のポイント】4年算数は受験算数の土台|中学受験のツボ[算数編]

専門家・プロ
2024年9月19日 有賀隆夫

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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国語理科社会

髭之教育会代表の有賀です。

4年生も後半に入り、算数の内容はより高度なものになります。

今回は、この先の算数の学習で意識してほしいことをお伝えします。

言葉に表すことで、考え方を理解する

実際の入試問題は「知識+思考力」の組み合わせでつくられています。

もちろん、基礎的なことだけを聞かれることもあります。しかし最近は、「やり方を覚えている」だけでは対応できない問題が多くなりました。

つまり、暗記型の勉強だけでは対応するのが難しい、ということです。

 

4年生の算数は、さほど難解ではありません。パターンを暗記すればテストの点数を上げることもできるので、どうしても反復学習に偏りがちになります。

しかしこれだけでは、入試問題に取り組む思考力は育成されにくくなってしまいます。

 

思考力を伸ばすには「考え方」の理解が必要です。

考え方の理解を深める簡単な方法は、子供自身に解法を説明させることです。

ボクが指導する際は、次の2点をポイントにしています。

1、足す、引く、かける、割るという言葉を使わないで説明させる

2、説明があいまいな点は「なんで?」と聞く。説明する言葉を探している間はじっくり待つ。そこでどうしてもわからないときのみ、指導者が補足する

 

これらは時間がかかるやり方ですが、効果が出やすい方法です。

ぜひ実践してみてください。

 

「数字を見る」のではなく「文章を読む」ようにする

算数の問題を解くことに慣れてくると、多くの子供は「数字だけを見る」ようになります。

〇〇算はこのパターン。
だから、書いてある数字をそのまま当てはめれば答えが出る。

という思考です。

 

4年生の間は、この方法でもテストで高得点を取れます。なぜなら問題が平易で、数字の要素が少ないからです。

しかし、入試問題は違います

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有賀隆夫

有賀隆夫

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髭之教育会代表。東京の大手進学塾で17年間指導。その後校舎責任者を経て独立しプロ家庭教師として15年間、小学生国語・算数、中学生国語・数学、高校生現代文を教える。現在は家庭教師センター髭之教育会代表として、難関校から塾に通わない中学受験まで幅広く個人指導をしている。「せっかくだから考えよう」と「絶対にあきらめない」が指導理念。学習指導の枠を越えて子どものメンタルサポート、学習スケジュール、志望校選定まで子どもと保護者とともに中学受験の総合プロデュースをおこなっている。