学習 連載 中学受験のツボ[国語編]

【小4国語/物語文】登場人物はどんな人?|中学受験のツボ[国語編]

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2022年8月10日 住岡大輔

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。 国語編 松尾吉久先生、住岡大輔先生、茂山起龍先生が担当します。
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算数理科社会

物語文を理解するうえで大事なことはなんでしょうか?

問題でもよく出題されますが、人物の気持ちですね。

そして心情を読み取るには、「登場人物がどんな人物か」を押さえていくのも大事です。

今回は、そういった人物像や心情を読み解くうえで、どこに注意しながら読んでいけばいいかをアドバイスしていきます。

それではいきましょう!

物語文を読むときに注目する点

物語文を読むときに注目するのは、以下の2点です。

1.人物同士の関係性
2.登場人物の性格

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.人物同士の関係性

ひとつめの注目ポイントは「人物同士の関係性」です。

たとえば、主人公と血縁関係だったり、主人公の親友だったり……といった関係がすぐに思い浮かびますね。

ありがちなのは、主人公の兄や姉だったら、主人公のためを思ってする言動が多かったり、親友であれば、主人公と悩みを共有していたり、お互いに言いにくいことがあって、いざ話してみたら「なぁんだそんなことか」とアッサリ許したり。

このような感じで、関係性を見つけることで大まかな文章の展開を想定できます。

反対に、主人公と関係性が薄い人物の場合も見ておきましょう。

仲が悪い人物や急に転校してきた人物などがこれにあたります。話が進むにつれて、最初に持っていたのと違う一面が見えてきて、ガラッとイメージが変わる、なんていう展開もよくみられますね。

この場合には、

・最初のイメージ
・イメージが変わるきっかけとなった出来事
・新しいイメージ

をメモしていくと理解しやすくなります。

2.登場人物の性格

ふたつの注目ポイントは「性格」です。性格も心情に大きく影響を与えます。

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住岡大輔

住岡大輔

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NPS成田予備校講師。個別指導Axisで指導スキルを磨き、中学受験から大学受験までの国語・社会を担当。中学受験では偏差値30台の生徒から偏差値60台の生徒まで幅広く経験。現在は、NPS成田予備校にて国語・社会を中心に指導。国語は「必要のない言葉は文章にない」「文法を使って読んでいこう」をキーワードに、文章を忠実に読む細かな読解法を実践。生徒を第一に思った指導方針でとことん生徒に付き合っていく熱意も持ち合わせている。それぞれの生徒に合わせた指導法で成績アップ、志望校合格へ導いてきた。