【小5社会/昭和時代】戦前・戦後の「まぎらわしい出来事」の攻略法を解説|中学受験のツボ[社会編]
こんにちは、吉崎です。
今回のテーマは、昭和時代。戦前・戦後それぞれの、言葉が似ていて「まぎらわしい出来事」に絞って解説します。
昭和時代の学習に苦戦している子の力になる内容かと思いますので、ぜひチェックしてみてください。
<戦前>
五・一五事件(1932年)
二・二六事件(1936年)
<戦後>
日ソ共同宣言(1956年)
日韓基本条約(1965年)
日中共同声明(1972年)
親御さんも学生時代、これらを覚えるのに苦労したのではないでしょうか?(私も苦労しました……)
まずは、戦前の出来事から一緒に確認しましょう。
戦前の出来事
戦前の「五・一五事件」、そして「二・二六事件」。両方とも、事件名に数字が入っていますね。
この数字は、事件が起こった「日付」を表しています。入試ではそれぞれ次のような内容を問われるので、ポイントを確認してみてください。
五・一五事件……海軍の青年将校(※)が犬養毅を暗殺
二・二六事件……陸軍の青年将校が有力な政治家たちを暗殺
※青年将校とは「軍人」を表す言葉
五・一五事件は海軍の青年将校が起こしたのに対し、二・二六事件は陸軍の青年将校が起こした事件です。「海軍か陸軍か」をはっきりと覚えておけば、記号問題も怖くありません。
五・一五事件
1931年に起こった、満州事変。関東軍(※)が南満州鉄道を爆破させた「南満州鉄道爆破事件」をきっかけに日本が満州を支配し、満洲国を建国するまでの一連の動きのことです。
こうした軍部の暴走を止めようと犬養毅は奮闘しましたが、勢い盛んの海軍の青年将校にやられてしまったのです。これが、五・一五事件です。
ちなみに、南満州鉄道爆破事件は「柳条湖事件」と回答してもかまいません。慣れてきた場合には短時間で書けるほうが望ましいので、最終的には「柳条湖事件」と解答できるようにしておくと良いでしょう。「柳」の字をお子さんが正しく書けているか、ノートをこっそり見てあげてください。
※中国の満州付近(関東州)に駐屯した日本の軍部を「関東軍」といいます
二・二六事件
五・一五事件のあと、有力な政治家たちを陸軍の青年将校が暗殺する事件が起こります。これが、二・二六事件です。
犬養毅や、有力な政治家たちを次々と暗殺する軍部の暴走に対し、
とじる
お気に入り機能は
会員の方のみご利用できます
会員登録のうえログインすると
お気に入り保存できるようになります。
お気に入りのコンテンツは、
マイページから確認できます