連載 合格する子どもの伸ばし方

大学入試改革はそれほど怖いものではない!|本物の力を育てる「合格する子どもの伸ばし方」

専門家・プロ
2020年2月18日 松本亘正

子どものタイプによって、親の関わり方や言葉のかけ方を変えたほうがぐんと伸びる。子どもは、大きく4つのタイプに分けることができる ―― 中学受験専門塾 ジーニアス代表、松本亘正氏の著書『合格する子どものすごい伸ばし方』から、わが子のタイプを知り、子どもの力を伸ばす方法を紹介します。

「大学入試改革によって求められる学力が変わる――」
「AI(人工知能)にとって代わられる仕事が多くなる――」

よく世間で言われていることですね。

たしかに、大学入試改革以降は、暗記に頼った学習では対応できなくなり、記述力やプレゼン力が重視されるようになっていきます。AIが人間の仕事を肩代わりすることで、会計士やレジの仕事、小売店の販売員などの職は減るといわれています。

でも、学力に関して言えば、大学入試改革があるからといって、まったく新しいアプローチが必要になるわけではありません。

仕事で大切だといわれていることが入試でも問われるようになっただけ

私たちの親世代には、とにかく暗記や忍耐、処理能力を高めることが求められてきました。ですから、試験も努力をした人が報われ、きっちり暗記できているかどうかに重きが置かれました。

でも、いまではどうでしょう。

多くの仕事を機械が行うことで、人間は「人間だからこそできる」仕事ができるかどうかが求められるようになりました。資料を読んで分析するコンサルティングのような仕事や、相手の気持ちを考えてホスピタリティを提供すること、高度なプレゼンで自社製品を売り込むことは、人間の仕事です。

どれも、人としてできたほうがよいことばかりですが、これまでの入試ではあまり問われなかったこと。それが、大学入試改革で「いま、求められる学力」として、問われるようになっただけなのです。

では、具体的にどのような力が求められているのでしょうか。そして、その力を身につけるために、親はどう子どもに接していけばいいのかをお伝えします。

「読解力」「論理力」「分析力」の3つを磨こう

これまでの入試では、とにかく暗記ができればなんとか乗り越えることができるという問題形態のものが多かったといえます。

そんな時代が終わりを迎え、これから求められる力は多様化していきます。下の図をご覧ください。

大学入試改革で求められる力「一覧表」

大きく分けるなら、「読解力」「論理力」「分析力」の3つの柱があります。この3つの柱を伸ばすために、それぞれ養ったほうがいい力があるのです。

この図で紹介している力をどう身につければいいか、それぞれ以下で解説していますので、ぜひ気になるところから読み進めてみてください。

イラスト hashigo(silas consulting)


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※記事の内容は執筆時点のものです

この記事の著者
松本亘正 専門家・プロ

まつもとひろまさ|中学受験専門塾ジーニアス運営会社代表|ラ・サール中学高校を卒業後、慶應義塾大学在学中に中学受験専門塾ジーニアスを開校。現在は東中野・自由が丘・日吉・芝浦港南など、6校を展開している。「伸びない子はひとりもいない」をモットーに、少人数制で家族のように一人ひとりに寄り添う指導を徹底、毎年超難関校に合格者を輩出している。生徒は口コミと紹介だけで9割を超える。これまでののべ指導人数は2200名以上。第一志望校への合格率は一般的に25%といわれるなか、ジーニアスは約60%超の第一志望校合格率を誇る。中学受験だけでなく、高・大受験時、就職試験時、社会人になっても活きる勉強の仕方や考える力の育成などに、多くの支持が集まっている。

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