学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小4算数/等差数列】答えを出すことより、まずは計算方法を理解しよう|中学受験のツボ[算数編]

専門家・プロ
2022年10月14日 有賀隆夫

0
保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。 算数編 杉本啓太先生有賀隆夫先生が担当します。
- 算数以外の3教科はこちら -

国語理科社会

髭之教育会代表の有賀隆夫です。

6年生が意外と苦手な単元に「規則性の問題」があります。苦手に感じてしまう原因としては、4年生のときに最初に学ぶ「周期」や「数列」をおざなりに進めてしまったことが考えられます。

6年生で取り組む規則性の問題は、4年生で学んだ「基本の数列」を利用して難しい問題を解くことになりますが、この「基本の数列」をうまく扱えずにチンプンカンプンになってしまうのです。そのため、4年生で学ぶスタートの段階から規則性をぜひ得意な単元にしてほしいですね

今回は、規則性のひとつ「等差数列」についてお話しします。

答えが出るから良しとしない

等差数列とは、漢字の意味のとおり「等しい差で変化する数列」のことです。

たとえば

2、5、8、11、14……

のように並んでいる数列ですね。

この場合は「3ずつ増える数列」になっています。

子供にとっては、並んでいる数字の差に注目することは難しくないようです。「この数字の規則ってなに?」と聞くと、ほとんどの子が「3ずつ増えてる!」と答えます。

 

次に「10番目の数字は何になるかな?」と聞くと、しばらく考えて、

17、20、23、26、29

と続きを全部書いて答えを出す子供がほとんどです。3ずつ増えるだけなので、当たり前の行動ともいえますね。

 

そこで、こう質問してみます。

続きは会員の方のみご覧いただけます

0
有賀隆夫

有賀隆夫

  • 専門家・プロ
  • この記事の著者

髭之教育会代表。東京の大手進学塾で17年間指導。その後校舎責任者を経て独立しプロ家庭教師として15年間、小学生国語・算数、中学生国語・数学、高校生現代文を教える。現在は家庭教師センター髭之教育会代表として、難関校から塾に通わない中学受験まで幅広く個人指導をしている。「せっかくだから考えよう」と「絶対にあきらめない」が指導理念。学習指導の枠を越えて子どものメンタルサポート、学習スケジュール、志望校選定まで子どもと保護者とともに中学受験の総合プロデュースをおこなっている。