
【小4国語/学習のポイント】国語に取り組むときに「できたほうがいいこと」|中学受験のツボ[国語編]
こんにちは、NPS成田予備校の住岡です。
以前の記事「国語の『土台固め』で意識したい3つのこと」では国語の勉強に取り組むときの注意点をお伝えしましたが、それに引き続き、今回は「できたほうがいいこと」をお伝えします。
「注意すること」と共に、今回の「できたほうがいいこと」も確認しつつ、お子さんと一緒に国語に取り組んでもらえるとうれしいです。
それではいきましょう!
できたほうがいい3つのこと
国語の勉強で「できたほうがいいこと」は、次の3つです。
- コミュニケーションを円滑に取れる
- 常識や日常的な知識を知っている
- 作業を面倒くさがらない
コミュニケーションを円滑に取れる
国語は“言語”の科目ということもあり、コミュニケーションが円滑に取れると、ほかの受験生と比べて優位に立つことができます。
塾や家庭教師の先生との問答だけでなく、ご家庭でのやりとりも国語力アップには欠かせません。
コミュニケーションと一言で言っても「文字でのやりとり」「会話でのやりとり」などさまざま。
まずはどのやり方でも構いませんが、ひとつでも得意なやり方があると良いですね。4年生であれば「会話でのやりとり」が特に重要でしょう。
ちなみに国語では「文字を書けること」を重視する方もいるかと思いますが、「思っていることを文字にする労力」と「話したことを文字にする労力」では、後者のほうがラクだと私は考えています。
言えないことは書けないので、まずは「言える」ようにしたいですね。
具体と抽象を使い分けよう
お子さんのコミュニケーション力を上げるためには、具体と抽象を使って話すのがおすすめ。
「どういうことを伝えたいの?」「つまり、まとめるとどういうこと?」といった質問をするのもひとつの手です。
このとき、お子さんの思考を先読みして「あぁ、そういうことね」と終えてしまうのはNG。最後までお子さんにしゃべらせることが大切です。
常識や日常的な知識を知っている
単語や場面が何を表しているかわからなければ、読解はできません。
そのため、これらをイメージするための手掛かりとなる常識、そして日常的な知識は特に大切です。
ではこうした知識を獲得するために、家庭では何をしたら良いでしょうか?
読書? それとも会話?
これらも大切ですが、お子さんにまずさせたいのが「体験」です。
常識や日常的な知識は、自ら見聞きすることで身につくからですね。
本や会話で手にした知識はイメージしづらいので、日常的な知識などは目に見えるかたちで教えてあげましょう。
たとえば季節の行事(節分、こいのぼり、菖蒲湯など)をマメにおこなったり、江戸や昭和の建物の構造を見るために博物館(関東なら「江戸東京博物館」など)へ行ったりするのもおすすめ。
4年生のときは机の前に座らせておくよりも、のびのびと体験をさせて教養を身につけておくと6年生になったときに差が生まれますよ。
作業を面倒くさがらない
国語は、“作業量”がものを言う科目です。
いかにメモを取れるか、どれだけ要約をやるかなど、授業でも家庭学習でも「書く作業」に取り組むことは大切ですが、そもそもその作業をイヤがっていては先へ進めません。
作業を「単純だなぁ」と思っていても、どうにかそれに耐え、黙々と取り組める子はこの先の成長を期待できます。
一方で、そうした作業に耐えられずに手を抜いたり、中途半端で終わらせたりする子は文章読解の精度が落ちるので、間違いが多発します。「やっているのに伸びない」となってしまう原因にもなるでしょう。
こうしたことを防ぐためにも、まずは作業に耐えられる状態を目指したいですね。
たとえば、普段から家事のお手伝いなどをさせることで「作業をすること」への耐性をつけておくのも効果的です。
まとめ
国語に取り組むときにできたほうがいいことは、次の3つです。
- コミュニケーションを円滑に取れる
- 常識や日常的な知識を知っている
- 作業を面倒くさがらない
意外かもしれませんが、4年生の国語では学習法ではなく「前提条件」をまずは押さえておくことが欠かせません。
私自身のこれまでの指導経験のなかでも、こうした「前提条件」をクリアしている子と、クリアしていない子では、5年・6年以降の伸び、そして吸収力に差が生まれることを幾度となく見てきました。
テキストの問題を解くだけが、国語の勉強ではありません。
「視野をもっと広げてみる」ことを勉強の方針としてみても良いでしょう。
今回お伝えした内容を、日々の家庭学習に取り入れてみてくださいね。
※記事の内容は執筆時点のものです
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