学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小6算数/食塩水】食塩水を解く基本作業|中学受験のツボ[算数編]

専門家・プロ
2023年5月28日 有賀隆夫

2
保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
- 算数以外の3教科はこちら -

国語理科社会

髭之教育会代表の有賀です。

食塩水と売買の問題は割合の特殊算の代表です。中学受験の算数では頻出の問題なので、確実に解けるようにしたい単元です。

そこで今回は食塩水の基本について説明します。

食塩水が苦手なときは割合の原点に戻ってみる

食塩水の学習では、はじめに食塩水、食塩、濃度の関係を学びます。

公式を丸暗記するまえに、「それぞれの言葉が何を表しているか」を確認することをおすすめします。

食塩水が苦手という子供は、そもそも個々の言葉が何を表しているのか理解していない場合があります。

なんとなく数字を当てはめる作業をしないように、気をつけましょう。

食塩水 = もととなる全体の量(食塩+水)
食塩 = 比べられる量(全体量に含まれる食塩の量)
濃度 = 割合(全体量に含まれる食塩の割合)

 

この関係は割合を学ぶときに最初に学ぶ、

もと×割合=比べられる量

ですね。

 

食塩水と名前がつくだけで、「食塩水わかんない!」となってしまう子もいると思います。

そういうときには、割合の原点に戻って考えさせてみると、苦手意識がなくなりやすいようです。

続きは会員の方のみご覧いただけます

2
有賀隆夫

有賀隆夫

  • 専門家・プロ
  • この記事の著者

髭之教育会代表。東京の大手進学塾で17年間指導。その後校舎責任者を経て独立しプロ家庭教師として15年間、小学生国語・算数、中学生国語・数学、高校生現代文を教える。現在は家庭教師センター髭之教育会代表として、難関校から塾に通わない中学受験まで幅広く個人指導をしている。「せっかくだから考えよう」と「絶対にあきらめない」が指導理念。学習指導の枠を越えて子どものメンタルサポート、学習スケジュール、志望校選定まで子どもと保護者とともに中学受験の総合プロデュースをおこなっている。