【小6国語/記述問題】論説文の記述問題のポイント ―― 主張の「理由」を探そう|中学受験のツボ[国語編]
こんにちは、松尾です。
2020年に新学習指導要領がスタートしてからというもの、中学入試では「記述問題」や「資料の読み取り問題」など、思考力や表現力が求められる問題が増加傾向にあります。
国語でも難関校だけでなく、さまざまな学校で「記述問題」が出題されるようになりました。
そこで今回は、論説文の記述問題を解くためのポイントを紹介します。
記述問題のポイント
記述問題でしっかり得点するには、目的意識をもって問題演習に取り組む必要があります。
その基本となるのが、記述の解答となる素材を「本文中から探し出すこと」。
“記述の素材”を本文中から探す練習としておすすめなのが、論説文の要旨をまとめることです。
これができるようになったら、次の段階としておすすめなのが「筆者の主張の理由」を探すこと。「筆者の主張=要旨」がわかるようになると、その理由もわかるようになるからですね。
「論説文の要旨のまとめ」については、こちらの記事も参考にしてみてください。
筆者の主張の「理由」を探すコツ
筆者の主張の「理由」を探すコツを紹介します。
- 傍線を含む一文の「接続語」「指示語」に着目して該当箇所を探す
- 似た意味、または言い換えの表現を探す
では、以下の問題を解いてみましょう。
【本文】
「自由である」とは、思っているほど単純ではなさそうです。もちろん、選択肢を強制されることなく、多様な選択肢の中から自分で判断し選択できる方が、より納得のできる結果になると思えます。この意味では、全ての人にとって、より自由である方が好ましい状態だと思われます。
しかし、自由であることは同時に、自分というものが他人に評価されることであると言い換えることもできます。もちろん、全ての他人が私の全ての行動に注目し、評価しているわけではありません。しかし、いつどこで誰が私のことを評価しているかわかりません。そんなとき、つねに評価される自分でいることができるでしょうか。本当はどうでもいいと思っているようなことでさえ、自分が判断される材料となるとき、私たちは、息苦しさを感じるのではないでしょうか。
このように考えると、「自由であること」は、私たちにとってつねに解放を意味するわけではなさそうです。さらに、「自由である」ことによって、自由でないことと別の息苦しさを感じることもあるでしょう。
(筆者作成)
【問】
傍線部のように筆者が考える理由はなぜか。文章中の言葉を使って書きなさい。
とじる
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